2018.05.15
もっとわかるコトバで教えてよ!
Q 省エネルギー化を徹底するにはどうすればいい?
A・Appleのクリーンエネルギー化が話題になっているタイミングで、いい質問ですね。Macには、(1)ENERGY STAR(エネルギースター)に準拠するさまざまな省エネ対策が組み込まれていますが、そのほとんどは「省エネルギー」環境設定で設定できます。たとえば、一定時間Macを使っていない場合の(2)スリープや(3)Power Napのオン/オフをバッテリー使用時と電源アダプタ接続時、さらに(4)UPS使用時などの条件ごとに設定します。ほかにも、ディスプレイやバックライトの輝度を下げたり、使っていないソフトを終了したりするのも省エネになります。また「アクティビティモニタ」を使えば、負荷が大きい動作をチェックすることもできます。
環境に合わせて省エネルギー設定をしよう
(1)エネルギースター(ENERGY STAR)
主に電気機器を対象とした国際的な省エネルギープログラム。プログラムに賛同し、エネルギースターの基準を満たした製品には、エネルギースターのロゴマークが付けられます。アップル製品もエネルギースタープログラムに準拠しています。
(2)スリープ
パソコンのディスプレイやディスクドライブの動作を一時的に停止した状態を指します。未使用時の消費電力を抑えることから、省エネ機能の1つと数えられます。ちなみに、エネルギースターでは、スリープ時の消費電力を30W以下に抑えることを推奨しています。
(3)パワー・ナップ(Power Nap)
フラッシュメモリ(SSD)を搭載したMacで、スリープ中にメールやカレンダー、アイクラウドのイベントなどの更新を確認する機能。初期状態ではオンになっています。パワー・ナップのオン/オフは、システム環境設定の[省エネルギー]で切り替えます。なお、電源アダプタに接続している場合は、タイムマシンのバックアップも作成されます。
(4)UPS
「Uninterruptible Power Supply」の略で、一般的に無停電電源装置を指します。無停電電源装置は、停電時など突然電力供給が切断された場合などに、しばらくの間電源を供給する装置で、コンピュータに接続した場合は作業中のデータを保存する時間を稼ぐことができます。
【POINT】省エネのお役立ちツール
(1)省エネ設定を細かく見直してみる
Macの省エネ設定は、システム環境設定の[省エネルギー]で行います。ノート型Macの場合は、[バッテリー]と[電源アダプタ]タブに分かれており、それぞれの環境での設定が可能です。
(2)アクティビティモニタを使用してチェック
「アクティビティモニタ」は、Macで実行中のソフトやプロセスをリアルタイムで表示し、パフォーマンスへの影響を視覚的にチェックするユーティリティです。CPUに負荷をかけているソフトを特定して強制終了することも可能です。
(3)バッテリ残量をパーセントで表示する
ノート型Macで意外と便利な「バッテリー」メニュー。システム環境設定の[省エネルギー]で[メニューバーにバッテリーの状況を表示]をオンにするとバッテリのアイコンが表示されます。特にエネルギーを消費しているソフトも確認できます。
(4)ディスプレイの輝度を適切に調節する
手軽にできる省エネ対策として、ディスプレイの輝度調節があります。周囲に十分な光量があるときなど、無理のない範囲で輝度を少し下げてみましょう。またノート型Macの場合は、キーボードのバックライトをオフにするのも効果的です。