現実世界を変えよう!「AR TOY トイカメラ」に挑戦|MacFan

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藤原鉄頭の明日のためのアプリ

現実世界を変えよう!「AR TOY トイカメラ」に挑戦

文●藤原鉄頭

ワタクシ藤原鉄頭が、幸せを追い求めて(それもアプリ頼みで)試行錯誤する日常を取り上げていきます。

 

 

キテますAR

「AR(Augmented Reality=拡張現実)」がキテるらしい。現実の風景にバーチャルな視覚情報を重ねて表示することで、そこにないものをあるかのように見せられるAR技術は「ポケモンGO」やインスタ女子に人気の「SNOW」といった大ヒットアプリでも活かされるなど、このところ進歩・普及が進んでいる。iPhone周りではiOS 11に「ARキット(ARKit)」が搭載されたことで、ARアプリがかなり活気づいているようだ。

そんな注目のARアプリの中から、今回はカメラアプリをピックアップ。「AR TOY トイカメラ」は、現実世界とバーチャルな3Dオブジェクトやエフェクトを組み合わせて、普通ではないシーンを生み出し、それを写真や動画に撮ることができるアプリだ。

ARメニューは60以上と豊富だが、デフォルトではメニューの多くがロックされている。アプリ本体の価格は無料なんだけど、ロックを解除するのに課金が必要となるシステムだ。なんだガッカリ、と嘆くことなかれ。短い広告動画を見ることで1つずつロックを解除していくことができるのだ。これは有り難い(いっぱい動画を見なくちゃいけないけどね)。

メニューのアイテムとしては、3Dで作られた動物系オブジェクトがなかなか秀逸だ。複数匹同時に登場させると賑やかなネコやペンギンといった小動物だけでなく、キリンやゾウなどの大型動物を使えるのが楽しい。「もしも自宅のリビングにキリンがいたら…」とドリフのコントのようなシチュエーションが実現できてワクワクしてしまう。動物たちは複雑ではないものの、リアルな動きをするので動画に撮っても面白いものが作れそうである。

動きといったら、全身タイツ姿のダンサーが最高だ。とにかくひたすら踊る。あまりに動きが激しいので、ちょくちょくカメラからフレームアウトしてしまい、行方を見失ってしまうほどだ。身体の大きさを簡単に変えることができるので、手に乗るほどの小さなサイズで机の上で踊ってもらうも一興、目一杯巨大化させてド迫力のパフォーマンスを間近で見るもまた一興だ。

その他のメニューアイテムも使い方ひとつで、夢のあるシーンが生み出せそうだ。アニメや特撮などの作品で使われるような魔法系メニューも数多く、好きな人にはたまらないだろう。特に子どもはアニメの主人公になれると大喜びするに違いない。また、コスプレイヤーにとってはファンタジックな創作に大いに役立ちそうである。

 

荒馬を乗りこなせ

このアプリではARキットの平面検出機能を使って、地面や机の上などの平面を検出している。ダンサーが机の上で踊れるのも、降ってくるお札や紅葉が地面で積み重なっていくのも、たぶんその機能のおかげだ。ただ現実とバーチャルの完璧な合成はさすがに難しく、所々にズレが生じるのも確かだ。手軽に楽しめるAR合成としては十分合格点をつけられるが、うまくいかないことも多い。

いや、それよりも問題なのは、操作性の悪さだ。メニューボタンのオン/オフ状態がはっきりしないなど、操作に確かな手応えがない。加えて、使い方についての説明が見当たらない。このダブルパンチは結構痛い。例えていうなら、このアプリはかなりクセのある荒馬で、乗りこなすのは大変だが、ポテンシャルはおそらく相当高い(ハズ)。何とか乗りこなしたいと、ワタクシ、ついつい熱くなるのだが…(ちなみに、このアプリを使っていると本当にiPhone本体がかなり熱くなります)。

 

 

 

 

AR TOY トイカメラ

【開発】Taichi Shimizu
【価格】無料
【場所】App Store>写真/ビデオ

現実世界にバーチャルな3Dオブジェクトやエフェクトを組み合わせて写真や動画に撮ることができる面白カメラアプリ。iOS 11とApple A9プロセッサ以降が必要なため、iPhone 6などのARKit非対応機種では利用できないので要注意。高機能なのに無料なのは素晴らしいが、いかんせん使い勝手が悪いので減点。




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