Macを使ってリラックスしたい!|MacFan

レクチャー Macの媚薬

Macを使ってリラックスしたい!

文●栗原亮

Macの裏ワザ、隠しワザ、以外な活用方法

疲れが取れず、仕事が捗らないという人も

多いのではないでしょうか。

筆者もMacを長時間利用しているので、

目・肩・腰にダメージが蓄積しています。

そこで、Macを使いながら

リラックスする方法を模索しました。

 

Macを使ってリラックスしたい!

目の疲れにはナイトシフト

栄養剤のCMではありませんが、パソコンワークを生業にしている現代人には、目・肩・腰に疲れが溜まってしまいます。今回は、Macを使っている間もリラックスできる方法がないか、検討してみることにしました。

まず、真っ先に思い浮かぶのは目の疲れを軽減させる「ナイトシフト」機能です。iPhoneではお馴染みですが、MacでもmacOSシエラ以降に搭載されています。初期設定では時刻や位置情報を参考に、日暮れから翌日の日の出までディスプレイが暖色系などの色温度に変更します。しかし、生活リズムに合わないからとオフにしたままの人もいるようです。このスケジュールはカスタマイズできますし、手動でオン/オフを切り替えられます。

そのほか、ディスプレイ解像度やインターフェイスのコントラストを調整して目への負担を軽減できます。

ホワイトノイズでリラックス

次は聴覚からリラックスしてみましょう。一昨年、静かな場所に引っ越したのはよいのですが、人間は静かすぎる場所にいると車が通過する音や近所で話している声に無意識に耳を傾けてしまう傾向があるようです。心理学でいう「カクテルパーティー効果」の一種なのでしょうが、集中力が妨げられストレスになります。

そこで、環境音ノイズをわざと発生させるソフトを探してみたところ、「スリープピロー(Sleep Pillow)」と「ホワイトノイズ・ライト(White Noise Lite)」を見つけました。

いずれも無料なので好きなほうを試していただきたいのですが、ホワイトノイズ・ライトのほうはすべての周波数帯の音を含んだホワイトノイズ以外にも、高音部に行くほど音が減るピンクノイズや低音部をさらに強調したブラウンノイズも再生できます。自然の音ではリラックスできないという人は、こうした人工ノイズ発生ソフトの効果を試してみるのもよいでしょう。はじめは五月蝿いと思うかもしれませんが、こういう変化のないノイズを聞き続けると耳の感度が下がってきて、周囲のノイズも気にならなくなるという寸法です。

 

(1)MacのNight Shiftモードはスケジュールや色温度をカスタマイズできます。システム環境設定の[ディスプレイ]パネルの[Night Shift]パネルで[スケジュール]を[カスタム]にします。

 

(2)すぐにNight Shiftをオン/オフするにはディスプレイの右端から通知センターを表示し、トラックパッドであれば2本指で下方向にスワイプしてスイッチを操作します。

 

(3)意外と見落としがちなのが、Retinaディスプレイのスケーリング解像度設定です。文字が読みづらい場合は[ディスプレイ]パネルで[解像度]を[変更]にし、[文字を拡大]しましょう。

 

(4)システム環境設定の[アクセシビリティ]パネルには「見え方」についての補助機能が多数あります。[コントラストを上げる][視差効果を減らす]などを組み合わせて自分好みの表示に変更できます。

 

Sleep Pillow

【開発】FITNESS22 LTD

【価格】無料

【場所】 Mac App Store>健康/フィットネス

(5)Sleep Pillowは、自然や都会の雑踏などのサウンドが80種類収録されています。ループ再生可能で、メニューバーから操作できるアラームやミニプレーヤ機能も備えています。

 

White Noise Lite

【開発】TMSOFT

【価格】無料

【場所】Mac App Store>健康/フィットネス

(6)こちらも環境音のBGMを多数収録されたソフトですが、数種類のホワイトノイズ、ブラウンノイズ、ピンクノイズといったノイズが再生できるのが特徴です。

 

周辺アイテムやサービスでリラックス

空気を和ませるUSBデバイス

システムやソフトだけでは限界もあるので、量販店で手軽に購入できる癒しグッズを探してみました。さまざまな製品がありましたが、個人的に気になったのはUSB加湿器です。冬場は特に空気が乾燥しがちで喉を痛めることが多い筆者にとってはマストアイテムです。

特に気に入ったのはグリーンハウスの「GH−UMSEFシリーズ」です。ウッディな外観で自宅の木製デスクにもフィットしました。オフィスでは女性向けのプレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。

あとは昔ながらの定番ですが、デスクトップでの作業の際はリストレストがあると疲労感がだいぶ変わってきます。手首は水平よりもやや下がった状態のほうが負荷が低いですし、特にMacBookプロをお使いの場合は段差が解消されて手のひらが痛くなりません。

やっぱり睡眠が大事

しかし、最終的には休息と睡眠が欠かせません。前ページのスリープピローも睡眠導入効果があるとされていますが、毎日同じでは飽きてしまうのでその場合はアップル・ミュージックのリラクゼーション音楽のプレイリストを流すなど工夫してみましょう。もちろんMacで再生してもいいのですが、エアプレイを使えば寝室やリビングに設置したアップルTV(に接続したスピーカ)で流せるのが便利です。

ただし、気に入らない曲が流れた際に手元にiPhoneやアップルリモートがないと、すぐ次の曲にスキップできないのはストレスになります。やはり、その意味でも一刻も早く音声操作できるホームポッドの日本発売が期待されるところです。それまでの間はアマゾンのエコーで凌ごうと思っていますが、プライムミュージックだけでは選曲のチョイスが微妙だったりします。

ちなみに、睡眠導入とも関係してきますが、スティーブ・ジョブズも実践していたという「瞑想」は、ストレス解消だけでなく仕事初めの集中力を高めるのに一定の効果が期待できそうです。こちらはMacソフトよりはiPhoneアプリのほうが種類が豊富です。

 

【発売】グリーンハウス

【価格】オープンプライス

【URL】https://www.green-house.co.jp/products/gh-umsef/

(1)卵型のUSB加湿器「GH-UMSEFシリーズ」。超音波ですぐにミストが出るほか、連続運転とインターバル運転が可能です。

 

【発売】サンワサプライ

【価格】2808円

【URL】https://www.sanwa.co.jp/

(2)定番製品ですが「キーボード用低反発リストレスト」も手首が楽になるので長時間作業をする人には快適です。カラーもブラック以外にブルーとワインレッドが選べます。

 

(3)Apple Musicを契約している方は、iTunesで「睡眠」「リラックス」などと検索すると睡眠誘導系のプレイリストが多数表示されます。ここから好みのプレイリストを保存しておきましょう。

 

(4)AirPlayを利用すれば、Macがある場所以外の部屋に音声を流せます。第3世代のApple TVであれば光デジタル出力対応のスピーカをつないでリラクゼーション音楽を再生できます。

 

(5)HomePodはApple Musicと連係し、Siriによる音声操作で音楽を再生できます。家庭内でのリラクゼーションなど、ライフスタイルに密着した利用が期待されるデバイスです。

 

MEISOON

【開発】LAVA International, Inc.

【価格】無料

【場所】Mac App Store>健康/フィットネス

(6)iOS向けのヨガトレーニングや瞑想アプリは多数あります。日本語の音声ガイドが付いているものでは「MEISOON」があります。

 

もっと媚薬

“禅”の思想をデスクトップで体現する

デスクトップは現在の置かれている仕事の状況がもっともよく現れる場所だと思います。思考を整理するためにも、デスクトップにあるフォルダやファイルはときどき整理してスッキリさせたいものです。デスクトップ整理ソフトはいくつかあり、デスクトップに見えないレイヤーを重ねるものが多いのが特徴です。しかし、この「Zen Desktop Cleaner」はショートカットを使い、別の不可視フォルダに移動したり戻したりできるというもの。隠したあとでも新たなファイルやフォルダを置けるので作業の妨げにもならないのでおすすめです。

デスクトップピクチャも無地のソリッドグレイにすれば、まさにシンプルな禅の境地に!

Zen Desktop Cleaner

【開発】Martin Nash

【価格】240円

【場所】Mac App Store>仕事効率化




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