2018.02.16
High Sierraがインストールできたからといって、現行のMacと同じ機能が使えるようになったわけではありません。使えないと諦める前に、別のソフトを利用して同等か似たような機能を追加してみましょう。さらに現役続行が望めるかもしれません。
もう1つのハードル
最新のmacOSであるハイ・シエラにアップグレードできるからといって、そのままでは安心できません。数あるハイ・シエラの機能の中には、アップグレードできるMacのハードウェア条件とは別に、各機能を使用するための条件が定められているものがあるからです。
たとえば、2010年モデルのMacBookエアはハイ・シエラにアップグレードできますが、MacとiOSデバイスの間をワイヤレスでファイル送信するエアドロップは、2012以降のモデルでないと使えません。iOSデバイスと連係するハンドオフやインスタントホットスポット、ユニバーサルクリップボードなどの機能も同様です。ハイ・シエラにアップグレードできるハードウェア条件より、さらに厳しい条件が課せられています。
こうした機能の多くはハードウェアと密接な関係があるため、ハードを自分でアップグレードできない現状のMacでは対処のしようがありません。かといって諦めるのも悔しいので、同じ機能を他社製のソフトで代用する方法を考えてみましょう。
できないものもある
各機能の中でも比較的対応しやすいのが、ワイヤレスで相互にファイルを転送するエアドロップや、クリップボードの内容を共有するユニバーサルクリップボードです。今回は代替えとなる代表的なソフトを紹介しましたが、ほかにも同様のソフトがあります。中には純正のエアドロップでは対応していないウィンドウズやアンドロイド端末とファイルを送受信できるソフトもあります。
一方、仕掛かり途中の作業を別のデバイスに引き継ぐハンドオフは、対応するメールやマップ、サファリ、リマインダー、カレンダー、連絡先などと連係するため、ほかのソフトで同じ機能を再現するのは困難といえます。
また、アップルTVを使ってエアプレイで音楽や動画を再生するには、第2世代以降のアップルTVと該当モデルのMacが必要です。ところがアップルTVがなくても別のMacで曲を流したり動画を再生できるソフトがあります。このソフトを使った場合、該当モデル以前のMacでもエアプレイメニューが表示されるので、この方法でアップルTVがなくてもエアプレイを楽しむことができます。
そのほか、Wi-Fiメニューから選ぶだけでテザリングできるインスタントホットスポットは、従来の「ネットワーク共有」を使えば多少手順は増えるものの、ほぼ同じ機能が使えます。Wi-Fiでテザリングが利用できない場合に代用できるブルートゥースを使ったテザリング設定方法も紹介します。