2018.02.25
「iPhone/iPadバカ」でも知られるビジネス書作家・美崎栄一郎氏が、著名人のiPhoneの中身を覗き見!
見せる人/山口豪志
2006年からクックパッド株式会社にて、広告事業・マーケティング事業に参加。2012年よりランサーズ株式会社に参画し、2015年5月に株式会社54を創業。常時約30社のスタートアップ企業のアドバイザーとして事業戦略策定等のコンサルティングを行う。2017年7月よりプロトスター株式会社へ参画。著書『0 to 100 会社を育てる戦略地図』(ポプラ社)。【URL】http://go-yon.com/
山口豪志さんのiPhoneにインストールされているアプリ Citymapper/Trello/Recoco/Eight/Teachme Biz/TimeCrowd
「あるといいな」をビジネスに
クックパッド、ランサーズといえば、Macユーザであれば知らない人はいないと思われる有名なサービスです。この2社を起ち上げから軌道に乗せるまでに関わった男がいます。それが、今回のゲスト・山口豪志さんです。
山口さんは、大学の在学中に創成期のクックパッドにインターンとして関わり、そのまま入社、上場するところまで在籍していました。クックパッドでは、さまざまな企業とのコラボを実現させる企画営業的な仕事をこなし、新入社員ながらに相当な受注をとる仕事ぶりで活躍したそう。しかしながら、山口さんご本人はこれをまったく自慢げに話すことがありません。ご自身の著作『会社を育てる戦略地図』でも、サラッと書いてあるだけ。これだけすごいことを成し遂げた人で、こんなにフラットな人は初めてかも。
「世の中にあるといいなぁと思うサービスを、ビジネスとしてちゃんと成立させることが僕のやりたいことなんです。そういう人たちがいるところに身を置いていたいというのがあります。だから、今はたくさんのベンチャー企業の育成に携わっています」
山口さんは、クックパッド在籍時にトルコとの仕事を行って、海外との仕事に興味を持ち始めたそう。その後、スパッと退職し、海外の放浪の旅に出ます。
海外を放浪しながら、1人でゆっくりとビジネスアイデアを考えたそうですが、そこで思いついたのがランサーズのようなクラウドソーシングサービス。日本に戻ると、ランサーズがちょうどスタートしようと活動しているところだったので、思いが同じなので一緒にやろうと参画したそうです。
ランサーズには、私も会社のロゴやイラストの発注をしたことがあります。とても便利で良いサービスですが、実際に運営するとなると、会社の規模が大きくなるまでは大変。発注側も安い値段で頼める反面、そのシステムを提供するコストもそれほど多くは課金できないからです。そのため、山口さんは効率良く仕事の依頼が飛び交うことができるようにさまざまな仕組みを考え、ランサーズのビジネスモデルの収益の土台を築いたのです。その後、独立し、2015年にベンチャー支援の会社である株式会社54を起ち上げました。