2017年のMac App Storeベストアプリ|MacFan

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これさえ使っておけば間違いない!

2017年のMac App Storeベストアプリ

文●大谷和利栗原亮小平淳一中村朝美早川厚志氷川りそな松山茂山田井ユウキ吉田雷(MixtureScape)らいら編集部写真●黒田彰

今年もたくさんの新着アプリがリリースされましたが、有料・無料含めてどれだけ活用できましたか? ここでは、2017年のMac App Storeベストアプリを紹介。これらをインストールしておけば、もっとMacが便利になります。

Macのコピペ作業が段違いに使いやすくなる!

Pastebot

【開発】Tapbots 【価格】1200円
【場所】Mac App Store>仕事効率化

Macにはクリップボードは1つしかないため、新たにコピーするとそれまでクリップボードにあった内容は上書きされてしまいます。「Pastebot」は、そんなクリップボードの機能を拡張してくれるアプリ。通常の操作でクリップボードにコピーするだけで、その内容が自動的に保存されます。過去の内容をペーストしたいときは、[コマンド]+[シフト]+[V]キーを押すと表示される履歴から選びます。定型文などを登録したり、履歴をキーワード検索して絞り込むことも可能です。ユニークなのは、コピーしたテキストをHTML化や標準テキストへの変換、大文字/小文字の変換、あるいは絵文字の削除したりできることです。リストの「漏斗」アイコンをクリックすると開く「Filter」ウインドウから、実行したいアクションを選択できます。

[コマンド]キー+[シフト]キー+[V]キーで開く履歴ウインドウ。よく使う項目はコンテキストメニューから[Creative Quotes]にコピーしておくと、上部から同モードに切り替えることで素早く選べるようになります。

 

「漏斗」アイコンから開ける「Filter」ウインドウでは、HTML化や標準テキストへの変換などのアクションを実行できます。たとえば、改行でリスト化されたテキストをHTMLに変換することも簡単です。

 

スプリットビューを超えるウインドウ分割を実現

Gridsutra Lite

【開発】June IT Solutions Private Limited 【価格】無料
【場所】Mac App Store>仕事効率化

macOSには画面を分割する「スプリットビュー」機能が搭載されていますが、あまり使い勝手がよくありません。一方、この「Gridsutra Lite」はメニューバーのアイコンからお目当てのレイアウトを選ぶか、あらかじめ割り当てたショートカットキーを押すだけで、最前面のウインドウを瞬時に指定したサイズ、位置に合わせてくれるスグレモノ。2分割だけでなく、4分割や全画面、中央配置も可能です。また、サムネイルを使って移動先を視覚的に選べる「ランチャ」モードも搭載。このモードに切り替えると、[コマンド]+数字キーで対象ウインドウを選んだあと、上部に並んだレイアウトからお目当ての位置を[コントロール]+数字キーのショートカットキーで選ぶことで、その位置にリサイズ&移動できます。

メニューバーに追加されるアイコンからレイアウトを選ぶか、あらかじめ設定したショートカットキーを押すと、最前面のウインドウをリサイズ&移動できます。

 

「ランチャ」モードに切り替えると、レイアウトの見本から分割方法を視覚的に選ぶことができます。

 

2台のMacでクリップボードを共有

SharedClipboard

【開発】Paolo Di Prodi 【価格】無料
【場所】Mac App Store>ユーティリティ

macOSには、ほかのMacやiOSデバイスとクリップボードを共有できる「ユニバーサルクリップボード」機能が搭載されています。でも、古いMacでは使えなかったり、共有できるのが2分間に制限されていたり…。一方、この「SharedClipboard」は、独自のサーバを利用して複数のMac間でクリップボードを共有できるアプリ。テキストや画像のほか、最大1MBのファイルも同期できます。同期対象にする複数のMacにアプリをインストールしたら、ユーザ登録をしてログインするだけで共有開始。クリップボードにコピーすると、通知センターのバナーがその旨を通知してくれます。

クリップボードの内容がアップデートされると、通知センターのバナーが知らせてくれます。

 

写真をAIで近未来アート風に

Art Style

【開発】Paolo Di Prodi 【価格】無料
【場所】Mac App Store>グラフィック&デザイン

デジカメで撮った写真を読み込んで、絵画やイラスト、スケッチ調に変換するエフェクトアプリはいくつもあります。この「Art Style」もその1つですが、ユニークなのはAI(人工知能)を使って、読み込んだ写真を近未来のアート風に仕上げるというところ。ウインドウの[+]をクリックして変換したい画像を選んだら、その下の回転矢印ボタンをクリックすると変換処理が始まり、しばらくすると変換された画像が表示されます。仕上がりは、キュビスム調、フェザー調、モザイク風など4種類から選べるほか、ソフト内課金でさらに3種類のエフェクトを追加できます。

キュビズム調に変換した例です。無料で選べるのは4種ですが、ソフト内課金でスクリーム、ウーディネ、ウェーブという3種を追加できます。

 

画像をもっとスマートに閲覧

Photo Berry

【開発】Libo Li 【価格】無料
【場所】【場所】Mac App Store>写真

フォルダ内にある画像はMac標準の「プレビュー」アプリでも簡単に閲覧できますが、この「Photo Berry」を使えば、もっと快適にフォルダ内の画像を閲覧できます。ウインドウ内に画像の入ったフォルダをドラッグ&ドロップすると、下部のスライダまたはメニューで選択したサイズで画像を1枚ずつ閲覧できます。また、ツールバーにあるボタンをクリックすると、全画面表示やスライドショーに切り替えたり、拡大/縮小したり、回転したりできるほか、マウスのスクロール操作(上下)での無段階にズームが行えます。また、ファイルの種類で表示する画像をフィルタリングすることも可能です。

あらゆる操作にショートカットキーが用意されているので、マウスを使わなくても画像をサクサク閲覧できます。