2018.01.07
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コンピュータを利用するために、わざわざキーボードの打ち方を習わなくても、使い慣れたスマートフォンのフリック入力によって文字入力が行えるデバイスが登場。小型軽量でドライバソフトも要らないため、手軽に持ち運んで出先でも活用することができる。
普及したフリック入力
かつてiPhoneが発売されてしばらくの間は、タッチ式のソフトキーボードなど効率が悪くて普及するはずがないといわれていたことがあった。しかし、今やフリック入力は市民権を得て、特にデジタルネイティブ世代には半ば常識化し、ハードウェアキーボード並みのスピードで文字入力ができる人も珍しくない。
反対に、これまで一般的だったコンピュータのキーボードが苦手という人も増え、スマートフォンは使いこなせてもMacやPCでは仕事の効率が落ちるという新入社員も現れ始めている。
それならば、いっそスマートフォンのフリック入力でコンピュータを使えるようにしてはどうかという逆転の発想から、インター・ラボ株式会社が開発した製品が、「フリックタイパーBT(FlickTyper BT)」だ。
もともと同社は、USBケーブルによる有線接続によって、アンドロイドデバイスからMacとウィンドウズマシンに対してフリック入力ができる「フリックタイパー(FlickTyper)」という製品を製造・販売していた。しかし、iPhone対応と無線接続を望む声が高まり、より小型でブルートゥース接続としたフリックタイパーBTの開発につながった。
特殊なドライバなどは不要で、USBポートに差し込むだけ(ハブ利用時にはバスパワーのみでは不十分な場合もある)で利用でき、Mac側の設定も、ANSIキーボードとして認識させて「Unicode 16進数入力」を追加すればOKなので、ほんの数分もあれば利用可能となる。あとは、iPhone側の専用アプリを使って、普通にフリック入力をするだけでよく、新たなキーボード配列などを覚える必要はない。
FlickTyper BT
【発売】インター・ラボ
【価格】5980円
【URL】http://flicktyper.com/FlickTyperBT.html
FlickTyper BTの本体は、USBメモリのような外観とサイズで、気軽に携帯できる。電源供給もUSBポートから行われ、別電源は不要だ。ただし、USB Type-Cポートしか持たない機種への接続には、変換アダプタや対応するハブが必要となる。