2017.12.18
鳥の視点から見たような映像は視聴者の気分を不思議と高揚させます。しかし、ドローン撮影は規制が多く、初心者にはハードルが高いものになっています。もっとシンプルな方法で空撮風の動画を撮る方法がありました。
最近はCMやテレビ番組などで、空から撮影した映像が利用されていることがよくあります。これは、遠隔操縦できるドローンから撮影したものが多いのですが、これを撮影しているのは訓練を受けたプロのドローンパイロットであり、操縦技術も規制する法律や安全性に関する知識も十分に備えています(それでも墜落事故はたまに起こります)。また、使用しているドローンも業務用のものは数十万円以上と高価なものが多く、一般人にはなかなか手が出ません。
一方で、技術の進歩に伴い小型軽量で初心者でも比較的操縦しやすいドローンも数万円から登場し始めています。空撮にチャレンジしたい人はこうしたモデルから練習していくとよいのですが、たとえばDJIの「スパーク(SPARK)」でも本体重量が300グラムあり、法規制の対象外であるホビードローンの200グラムよりも重く、多くの法規制を受けます。
そこで、ドローンには及びませんが普段とは違う高い視点から撮影できるテクニックを紹介します。使用するのは長めで頑丈な一脚と延長ポール、そしてiPhoneあるいはゴープロ用の撮影安定化装置「スタビライザ」です。ややアナログな手法ですが、完成した映像を見ると十分に浮遊感があります。
必要なアイテム・ソフト
●iPhone
●スタビライザ
●一脚と自由雲台
●iMovie
そのほかの動画編集ソフトでも応用可能です。
STEP1・スタビライザに延長ポールを装着
空撮というとドローンのイメージがありますが、航空法の改正に伴い自由に飛ばせる場所は多くありません。そこで、iPhoneやアクションカメラの撮影を安定化させるスタビライザに一脚や延長ポールを装着して、空撮風撮影の準備を行います。スタビライザのモデルによって装着する方法が異なります。ここでは代表的な製品である「DJI OSMO Mobile」とFeiyuTech Japan製のスタビライザの場合を紹介します。
都心のドローン空撮は困難
空撮の代名詞ドローンですが、住宅密集地域が多い都心では自由に飛ばせる場所は専用の施設内などごく限られています。また、それ以外の場所でも私有地では所有者の許可が必要です。
ワンポイントテクニック
飛行制限区域は「ドローンマップ」アプリでチェックできます。
DJI OSMO Mobileの場合
DJIのiPhone用スタビライザ「OSMO Mobile」ではグリップ側面に1/4インチネジ穴がありますので、自由雲台を90度傾けた状態で延長ポールや一脚に取り付けられます。
FY-G4 ULTRAの場合
FeiyuTech JapanのGo Pro用スタビライザ「FY-G4 ULTRA」では、延長ポール底面に1/4インチネジ穴があるので、そのまま他社製の一脚などを取り付けられます。【URL】http://www.feiyu-tech.jp