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ストレージの肥大化が引き起こす7つの弊害

「メタボMac」にご用心!

文●海老原昭小原裕太栗原亮小平淳一吉田雷(MixtureScape)イラスト●大野文彰

最近、自分のMacが購入した直後と比べて極端に遅くなっているなんてことはありませんか?そのまま気にせず使っていると、ある日突然Macが使えなくなってしまうなんてことも…。ここでは、システムやファイルが不必要なまでに肥大化してしまった「メタボMac」で何が発生しやすくなるのかについて解説します。

Macが壊れちゃう!

最近のMacのストレージで主流となったSSDは、基板上にあるNANDフラッシュメモリにデータを読み書きしています。しかし、このNANDフラッシュは構造的に書き込み可能なデータ量の上限があり、それを超えるとSSDは故障してしまいます。この耐久性を表す指標の1つがTBW(Total Byte Written:総書き込み容量)で、MacシリーズのTBWは公表されていませんが、たとえばウエスタンデジタルの「WD Blue SSD」の250GBモデルでは100TBWとなっています。この数値は理論上はHDDより高く、数十GBのデータを絶え間なく4~5年書き込んでも余裕ですが、SSDの空き容量が極端に少なくなると同じ場所の書き込みが多くなるのでエラーの発生確率は高くなります。

また、macOSでは、メインメモリ(RAM)の空き容量が少なくなると、ストレージ内にスワップファイル(仮想メモリ)を自動で作成します。メモリよりは低速ですが、読み書きが比較的高速なSSD上にスワップファイルを展開することでパフォーマンスの低下を防いでいるのですが、ストレージの空き容量が少なくなってくると、このスワップファイルを生成することができずにメモリ不足の状態に陥ります。その結果として動作が遅くなってしまい、作業にも支障をきたします。

 

ユーザのパフォーマンスも落ちる

一方で、最近は足りないストレージを補うためにファイルをクラウドに逃がすという流れが普及し始めています。とはいえ、現状ではクラウドストレージの価格はローカルストレージの価格と比べて必ずしもリーズナブルとは言えません。たとえば、アイクラウド(iCloud)のストレージプランは一番大きなサイズで1TBで月額1300円(原稿執筆時点)で、1年で1万5600円、5年で7万8000円となります。これは4TBのHDDを2台搭載した評価が高いRAIDストレージを買ってもお釣りがくる費用なのです。

さらに、ストレージの空き容量が少ない状態だとMacのパフォーマンスが低下し、それを使う人間側のパフォーマンスも低下します。操作の待ち時間が増えたり、メンテナンスのための時間が増えたりするのは生産性を下げますし、空き容量のやりくりという本来必要としない「作業のための作業」すら発生してしまいます。さらに、これらの理由で作業を中断されることで、集中力も削がれてしまうのです。

こうしたいずれのトラブルも、不要なファイルが増えたりシステムが肥大化してしまった「メタボMac」特有の現象です。思い当たるところがあったら、いったん自分の使い方や設定を見直して、Macのダイエットが必要です。




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