2017.12.07
MacでもiPhoneでも遠隔地からアクセスできる多機能クラウドストレージ
iPhoneで簡単セットアップ
最近はiPhoneのバックアップもMacのファイルも、アイクラウドに保存するようになりました。すべてのデバイスで写真やファイルを同期できて便利ですが、月額1300円の2TBプランは年額で1万5600円と少々ランニングコストが気になります。自宅に大容量のNASを設置するという方法もありますが、こちらは設定画面のインターフェイスがイマイチな製品が多いのが難点です。
そうした不満を解消してくれたのが、プロミステクノロジーの「アポロクラウド2デュオストレージ(以下、アポロクラウド2)」です。前モデルは一般的な外付けHDD風のデザインでしたが、アポロクラウド2ではスタイルが一新。自宅のインテリアにも馴染む外観となっています。初期設定はルータと付属のイーサネットケーブルを接続して、専用のiPhoneアプリ「アポロクラウド」でQRコードを撮影するだけ。ユーザアカウントの登録を済ませれば、自動的にiPhoneのカメラロール内の写真やビデオのバックアップが開始されます。
アポロクラウド2は2台のHDDを内蔵しており、データを分散して書き込むRAID0(ストライピング)では8TBのストレージとして、同じデータを2台に記録して安全性を確保するRAID1(ミラーリング)では4TBのストレージとして利用できます。代えの効かないファイルを確実にバックアップするのであれば、RAID1のほうがよいでしょう。さらに、アポロクラウド2のストレージ自体も別途用意したUSBの外付けHDDにバックアップできるので安心です。
バックアップが完了すれば、外出先からでも自宅やオフィスに設置したアポロクラウド2にアクセス可能になります。アプリはビデオや音楽の再生機能のほか、写真の顔認識やジオタグによるアルバム整理も対応しているので、iOSの「写真」アプリと同等の使い勝手のよさがあります。ただし、記事執筆時点では画像を拡大した際にすぐ元のサイズに戻ってしまうなど表示機能に若干の問題があったので、アプリの改善が期待されるところです。