2017.11.13
Macのプロセッサがインテル製になった2006~2007年ごろ、仮想化ソフトというジャンルがスタートしました。その中でもリーダーとして市場を牽引してきたのがParalles Desktopといえます。ここでは、そんなParalles Desktopの導入と実践を解説します。
パラレルスの傾向と特徴
ここでは、仮想環境ソフトの「パラレルス・デスクトップ13(以下パラレルス)」の導入方法と基本的な設定を把握し、仮想マシンとしてウィンドウズ10をインストールした場合の利用法やMacソフトとの連携、USBデバイスの接続やバックアップの設定といった実践方法を紹介しましょう。
まずはパラレルスのライセンスを入手しなければなりませんが、120ページで解説したように通常版とプロ、ビジネスという3種類のエディションがあります。前述のとおり、一般的な用途では通常版で問題ありませんし、無償で利用できる14日の試用期間も設けられています。
最新バージョンでは、もちろんmacOSハイ・シエラに対応しており、インストールアシスタントの機能が大幅に強化されていて、ウィンドウズ10であればシームレスにインストールを完了できます。もちろん、手持ちの古いウィンドウズ(7、8,1、ビスタ)をインストールしてからアップグレードしたり、ブートキャンプのウィンドウズ環境を新しい仮想マシンとして引き継ぐことも可能です。
なお、仮想マシン1つあたり約15GB以上のストレージ空き容量が必要です。ブートキャンプと違って実際にウィンドウズが使ったぶんの容量しか消費しませんが、あっという間に肥大化するので注意が必要です。
インストール
(1)インストーラを起動
Parallels Desktopをダウンロード購入したら、[ダウンロード]フォルダにあるディスクイメージを開きます。[インストール]があるのでダブルクリックして開始し、使用許諾に同意します。
(2)実行許可を与える
インストール時に機能拡張がブロックされる警告が表示されるので、システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]パネルの[一般]でParallels Desktopの実行許可をクリックします。
(3)アカウントにサインイン
Parallelsのアカウントを新規取得または取得ずみのアカウントでサインインします。FacebookまたはGoogleのソーシャルアカウントでサインインすることも可能です。
(4)アクティベーションを行う
購入時に発行されたアクティベーションキーを入力して実行します。14日間の無償トライアルも可能で、ここから好みのエディションを購入することもできます。
仮想マシンの作成
(1)インストールが簡単になった
Parallelsでは、インストールアシスタントでそのままWindows 10のインストールが可能です。もし、すでにパッケージ版のWindowsがある場合などはスキップして手動でインストールを行います。
(2)Windows 10のダウンロード
64bitのWindows 10 Home Editionがダウンロード開始されます。通信環境にもよりますが、1時間ほどかかることもあります。Windowsのダウンロード後、セットアップは自動的に開始されます。
(3)インストールの完了
仮想マシンが完成しました。なお、インストールの際に「Parallels Toolbox」のインストールが促されますが、こちらはMac用のソフトなので同時に行わなくても構いません。
(4)仮想マシンは追加できる
コントロールセンターの仮想マシンを追加するボタンをクリックすると、ここから仮想マシンを新規追加することも可能です。Boot CampのWindowsを吸い出すこともできます。