2017.10.13
ガラス素材で高級感アップ
これまでの流れからすると、「7s/7sプラス」という名称になると思われていたiPhoneの新モデルは、一段階飛ばして8/8プラスとして登場しました。外観には、背面を耐久性のあるガラスで覆った新しい構造を取り入れています。そのため、外形寸法はわずかですが大きくなりましたが、手にしても気づかない程度の差。重量は8は10グラム、8プラスは14グラム重くなっています。
全体のシルエットは7/7プラスを踏襲したものですが、内部プロセッサは「A10フュージョン(Fusion)」から「A11バイオニック(Bionic)」にアップデート。2個の性能コアが25%、4個の効率コアが70%スピードアップした6コアCPUと強化されています。チップに組み込まれた3コアのGPUも、従来より30%高速とグラフィック性能がアップ。強化された耐水・防塵構造やカメラ性能のアップなど、内部も徹底的にパワーアップしています。
ユニボディを廃止し、背面をガラス素材にした最大の理由は、8/8プラス/Xで初搭載となるワイヤレス充電を実現するため。対応のワイヤレス充電マットに置くだけでiPhoneが充電できるようになりました。
ディスプレイは細部が進化
また、ガラス素材を採用したため、カラー仕上げもシルバーとスペースグレイ、ゴールドと新しくなりました。アルミとガラスを組み合わせたボディ構造ですが、従来どおりIP67等級に適合した防沫・耐水・防塵性能をしっかり装備。タッチIDとタプティックエンジン搭載の感圧式ホームボタンやボディ側面にある操作ボタンは7/7プラスと変わりません。
カメラは背面のiSightカメラが12Mピクセル、フェイスタイムカメラが7Mピクセルと解像度に変わりはありませんが、センサやカラーフィルタなどが新しくなっています。また、ディスプレイもレティナHDディスプレイと変更ありませんが、広色域(P3)に加えトゥルートーン(True Tone)をサポートしています。
ストレージ容量は8/8プラスともに64GBと256GBの2種類のみ。これまでと同様に直営店とオンラインのアップルストア、各キャリアの販売店、家電量販店などで購入できます。アップルストアでは各キャリア版のほかに、MVNOを利用できるSIMロックフリー版も販売しています。
見た目とは裏腹に、中身が大幅に機能アップしたiPhone 8/8プラス。手にとってみれば、7s/7sプラスというネーミングをスキップした理由も納得できる、まったく新しいiPhoneなのです。
付属品は7/7 Plusと同じ
iPhone 7/7 Plusと同様、ライトニングコネクタを装備した「EarPods with Lightning Connector」が付属します(1)。従来のミニジャックを利用できる変換アダプタも同梱されています(2)。それ以外の同梱物も従来どおり、Lightning-USBケーブル(3)、USB電源アダプタ(4)、マニュアル類(5)と変わりません。
[デザイン]サイズ感はそのままに背面にガラス素材を採用
本体のサイズ/各部名称
FRONT
外形寸法はiPhone 7/7プラスに比べて若干大きくなりましたが、その差は0.1~0.2ミリとわずかな違いです。Retina HDディスプレイは4.7インチと5.5インチと変化なし。前面の通話スピーカ横にあるFaceTime HDカメラも700万画素とiPhone 7シリーズと変更ありません。ホームボタンもタプティックエンジン対応の感圧式で、指紋認証のTouch IDも引き続き搭載しています。
BACK
iPhone 7プラス同様、iPhone 8プラスには2つのカメラが搭載されています。自然な色合いを演出するTrue ToneフラッシュもLEDが4つのクアッドタイプで、光量や照明のちらつきを抑えるフリッカーセンサなどもiPhone 7/7プラスから変更ありません。
RIGHT
LEFT
本体側面のボタン配置はiPhone 7/7プラスと同様です。
TOP
BOTTOM
iPhone 7/7プラスと同様、3.5mmステレオヘッドフォンミニジャックはなく、オーディオ出力はライトニングコネクタ経由またはBluetooth経由で行います。