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[Portable SSD T5]高速、高信頼性なポータブルSSD

文●栗原亮

アップル製品を手厚くサポートするハード&ソフトメーカーの新製品について担当者に直撃!

プロに求められる性能

最先端の映像制作現場では4K/8Kカメラの導入が進み、超大容量の撮影データを高速かつ確実に取り扱うことが求められている。そのソリューションとして近年注目されているのが外付けタイプのポータブルSSDだ。

「フルHDの撮影では2時間の映像素材で30GBもあれば足りていたのでHDDでもよかったのですが、8KのRAW撮影では1回で2TBになることも珍しくありません。こうなるとバックアップ作業など速度の面でSSD以外の選択肢はあり得ません」

そう語るのは愛知県豊橋市を拠点に企業のCMやプロモーションなどハイクオリティな映像制作を手がけるARMADASの吉田泰行さんだ。

 

“映像の現場はスピードが命です”

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ARMADAS代表取締役
吉田泰行さん

 

また、モータースポーツのサーキットや山間部でのドローン空撮など、野外での収録作業の際にはUSBバスパワーで駆動するポータブルタイプが欠かせないという。これまで2.5インチのストレージケースにSATA接続でサムスン製のSSDを装着していた吉田さんだが、最近関心を寄せているのが最大2TBの容量を誇る最新モデルの「T5」だという。

サムスンのポータブルSSDシリーズは、高いデザイン性とコンパクトさを兼ね備えているのが大きな特徴だ。同シリーズの初代製品である「T1」はプラスチック筐体、前モデルの「T3」では樹脂と金属のハイブリッドであったが、第3世代目にあたるT5では丸みを帯びたユニボディの金属筐体となり、さらに高い強度と優れた放熱性を備えている。

「密閉されたフラッシュメモリを長時間書き込むと内部の発熱が大きくなるため、T5では放熱性を重視しています。アルミ素材のため筐体がヒートシンク的な役割を果たすため、従来よりも明らかに温度が抑えられています」と日本サムスンの趙亨來さんは語る。

ストレージ容量は250GB、500GB、1TB、2TBのラインアップで、250GBと500GBモデルはブルー仕上げ、1TBと2TBはプロ好みのディープブラック仕上げとなっている。吉田さんがT5に注目する一番の理由として挙げるのは、この大容量モデルが選べる点だ。

「SSD製品を出しているメーカーで一番大容量なラインアップを揃えているのが日本サムスン製品です。また、オプションの豊富さが魅力ですね。業務で使ううえでは信頼性も重要となりますが、これまで大きなトラブルにあったことはありません」(吉田さん)

 

 

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Portable SSD T5

【発売】日本サムスン
【価格】250GB:2万円前後、500GB:3万円前後、1TB:6万円前後、2TB:12万円前後
【URL】http://www.samsung.com/semiconductor/minisite/jp/

 

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COMPANY

サムスングループの日本法人である日本サムスンは、1975年に設立され、エレクトロニクス製品や半導体の輸出入などを取り扱う。コンシューマ製品で3次元構造のNANDフラッシュメモリをいち早く導入するなど、先進的な技術で業界のリーディングカンパニーとしての揺るぎない地位を確立している。

【PRODUCT SPEC】インターフェイス:USB-3.1(Gen.2、10Gbps)/サイズ:74(W)×57.3(H)×10.5(D)mm/重量:51g/転送速度:最大540MB/秒/暗号化:AES 256ビット ハードウェア暗号化/3年限定保証、USB Type-C to Cケーブル、USB Type-C to Aケーブル付属

 

“T5は大容量が必要なプロユースにおすすめです”

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日本サムスン株式会社 Memory Marketing Group課長
趙亨來さん

 

 

最新規格で将来性も高い

また、T5のもう1つの特徴といえるのが、高速なデータ転送能力だ。小型のV−NANDフラッシュメモリに加え、最新のUSB3.1(Gen2)インターフェイスを採用したことで、最大540MB/秒の書き込みを実現した。従来製品が規格上の制約で最大450MB/秒であったのと比べて、飛躍的にスピードが向上していることがわかる。一般的なポータブルHDDと比べれば最大4.9倍にもなる。

「撮影した映像素材は2系統のバックアップを取るのですが、HDDではコピーの残り時間が数時間とか出て翌日の作業に間に合わなくなってしまいます。また、時間が掛かると作業中はずっとヒヤヒヤしてしまいます。その点、SSDではそのような心配はありません。また、現状は収録用のシネマカメラ側からの転送速度は300MB/秒程度なのですが、数年後にはより高速なインターフェイスが採用されるかもしれません。そうなったときでもT5では転送速度のボトルネックなしに扱えますから安心ですね」(吉田さん)

信頼性が求められるプロフェッショナルの現場でも支持されるサムスンのT5、クリエイティブに興味のあるMacユーザにとって魅力的な存在なのは間違いない。

 

 

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ARMADASは愛知県豊橋市に拠点を置く、映像制作・デザイン会社。外国人クリエーターを活用したハイクオリティなサービスや空撮システムなど最先端のシステムやブランディングを含めたデザイン導入を行っている。【URL】http://armadas.jp

 

 

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収録する映像のクオリティが高くなるにつれて、取り扱う映像素材ファイルの肥大化は顕著になっている。「ドローンの撮影ではファイル数も多くなり作業時間も長くなります。大容量になるほど時間の節約効果が大きく響いてきますね」(吉田さん)。撮影現場には4K/8Kカメラなどの機材のほか、編集用にMacBook Proを持ち込むことがある。収録ファイルをその場でバックアップする際には、外部電源がなくても動作するポータブルSSDが必要だ。

 

名刺サイズよりもコンパクト

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T5は本体サイズが57.3×74mmと一般的な名刺サイズよりもさらに一回りコンパクト。厚みは10.5ミリとスリムで、重さも51gと驚くほど軽量だ。また、堅牢なメタルボディにより、最大2mからの落下も保護する性能がある。

 

暗号化でセキュアな情報管理を実現

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T5は、AES256bitのハードウェア暗号化機能とパスワード管理ソフトを備え、ストレージ内のファイルを強力に保護できる。「この仕事で一番怖いのはCM撮影などの重要な映像を移動中に紛失してしまうことです。T5では万が一そのような事態になっても守られているので安心して使えます(吉田さん)」。

 

大容量ファイル管理もSSDの時代へ

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作業中の映像素材のバックアップにはOWC社の「ThunderBay 4 mini」に2.5インチのSSDを4台装着し、RAID 5構成で6TBのストレージで利用しているという吉田さん。「同じ装備を3.5インチのHDDで実現しようとすると重さ10kgを超えてしまいますが、SSDであれば持ち運び可能です」。

 

映像制作に欠かせない装備

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T5以外にも、4TBまで対応するSSDを外付け2.5インチケースに入れて利用している吉田さん。「T5はMacBook Proと直結できるUSB-C to Cケーブルが付属するので、持ち運ぶ装備をさらにシンプルにできます」。



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