「SNAP!7」がiPhoneの撮影スタイルを変える|MacFan

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「SNAP!7」がiPhoneの撮影スタイルを変える

文●栗原亮

アップル製品を手厚くサポートするハード&ソフトメーカーの新製品について担当者に直撃!

広がるモバイルフォト

手軽なセルフィー撮影からデジタルカメラ顔負けの高画質写真まで撮影できるiPhoneの登場は、一般ユーザはもちろん写真愛好家にも大きな影響を与え、積極的にiPhone写真を楽しむ人が増えている。

カメラアプリによる撮影では、画面の下または横に表示されるシャッターボタンを押すか、iPhone本体のボリュームボタンを物理シャッターボタンとして代用する方法が一般的だ。特に横位置での撮影できちんとフレーミングして撮影するにはこの物理シャッターボタンを利用するテクニックが有効だが、1つ構造的に大きな弱点がある。

iPhoneではボリュームボタンと背面カメラがどちらも上部に位置するため、シャッターを切った際に指がレンズにかかってしまう失敗を引き起こしやすいのだ。これまで、この問題を解消しようとブルートゥース接続のリモートシャッターを搭載したハードケースなどが存在したが、この方法ではバッテリの消耗やシャッターのタイムラグという別の問題が生じてしまう。

こうしたジレンマを驚きの方法で解消したのが、ビットプレイの「SNAP!7」だ。SNAP!7は一見すると一般的なiPhone 7/7プラス用ケースのように思えるが、側面のバンパー部分に設けられたシャッターボタンを押すと、メカニカルなギミックにより対角線上に位置する(iPhoneの)ボリュームボタンが同時に押し下げられる。つまり、背面カメラがないiPhoneの下側をホールドしたままシャッターが押せるようになるのだ。

また、取り外し可能なハンドグリップを装着することで、まるでデジタル一眼カメラのようなホールド感が得られるのも特徴だ。ハンドグリップにはiPhoneを親指で支えるためのサムレストがあり、片手で確実なシャッター操作が可能となる。バンパーケースは二重構造となっているため、耐衝撃性能もある。

このユニークなiPhoneケースを輸入・販売をしているコペックジャパンで営業を担当する佐藤寧さんはこう語る。

 

“海外とのネットワークを活かし、他にないアイテムをお届けします!”

第二事業部 営業
佐藤 寧さん

 

「このメカニカルな物理シャッターボタンという特許技術を持っているのが台湾のビットプレイという新興メーカーです。iPhoneに装着するだけで誰でもプロフェッショナルな撮影ができるということで、多くの写真愛好家から好評をいただいています。シリーズとしてはiPhone 5の頃からあるのですが、カメラ機能が強化されたiPhone 7/7プラスの登場で、最新モデルのSNAP!7を本格的な写真撮影に利用される方が増えています」

そして、SNAP!7にはもう1つ大きな特徴がある。それはケース本体に別売りの交換レンズを装着できる点だ。iPhoneの標準レンズでは実現できない広角や望遠の単焦点レンズを装着すれば、印象的な風景写真や集合写真、クローズアップ写真などが撮影できる。

「さらに、写真好きな人からのニーズに応えて、これまでのスタンダードレンズよりもハイクラスな18ミリのHDレンズを発売しました。光学性能に優れたレンズを搭載したことで、広角にありがちな歪みなどが抑えられました。展示会ではプロカメラマンからも驚きの声があり、メーカーの本気を感じていただけたのではないかと思います」

アドオンのグリップ部分には三脚穴を装備しているので、三脚やドリー、スライドレールなどに固定すればタイムラプス撮影などのプロフェッショナル撮影にも対応できる。

 

 

SNAP!7

【発売】コペックジャパン
【価格】6750円(iPhone 7)、7290円(iPhone 7 Plus)/1万9580円(iPhone 7 Photographer Set)、1万9980円(iPhone 7 Plus Photographer Set)
【URL】http://kopek.jp

 

COMPANY

コペックジャパンは、1992年にプロフェッショナル用CATV接続部材メーカーとして創業、のちに時代の要請に応えてオーディオ製品、スマートフォン関連製品、 インテリア・雑貨の企画・輸出入及び販売と事業を拡大してきた。台湾と中国に事業所と工場を設け、コンシューマ向け製品の提案を積極的に行っている。

【PRODUCT SPEC】対応:iPhone/サイズ:73.9(W)×144.1(H)×16.5(D)mm/45g(iPhone 7)、84.7(W)×164.2(H)×16.7(D)mm/55g(iPhone 7 Plus)/カラー:ブラック、ホワイト/素材:ABS、TPU

 

 

充実のiPhoneアクセサリ

また、コペックジャパンでは、業務用の放送・通信機器を製造する事業のバックグラウンドがあることから、取り扱うiPhoneアクセサリも他社とは一味違うものが多い。中でもガジェット好きに人気なのが、スペイン製の「ショルダーポッド」シリーズだ。

ショルダーポッドはiPhoneを固定するためのグリップが最小構成となっており、それ以外のさまざまなパーツをモジュール単位で組み合わせてポケットリグとして拡張できる。たとえば、ロングプレートに木製のハンドグリップ2本と外部マイクや照明を取り付ければ、本格的なシネマカメラ風の撮影ができる。

「ショルダーポッドのユーザの中には、映像作品やポッドキャストを撮影するために利用されている人もいますし、海外ではWEBニュースなど報道分野で普及しつつあるENGカメラとしてiPhoneを利用されるケースもあるようです。さまざまな用途や発想に応じて組み立てられるのが魅力です」

ショルダーポッドはいくつかのパーツがセットになったパッケージ版だけでなく、グリップやストラップ、ハンドルグリップなどが単品で販売されているため、あとから必要に応じて拡張することも容易だ。

「ほかにもiPhoneの電波受信感度を拡張するためのケースなど、使い勝手にこだわったアイテムを取り扱っています。いずれも装着すればすぐに楽しめるものですのでiPhoneの可能性を広げたい人にぜひお使いいただきたいです」

 

 

ケース側面のシャッターボタンを押すと、内部の特殊機構を経由してiPhone本体のシャッターボタンが押される仕組み。とてもスマートなシステムだ。

 

 

ハンドルグリップは、回転式のネジでさっと取り付けられる。また親指を置くサムレストが付いていて、確実にiPhoneをホールドすることが可能だ。グリップ下には三脚穴もある。

 

交換レンズの装着で表現力が増す

SNAP!7では、ケース背面の開口部がレンズマウントとなっており、専用の交換レンズを装着できる。たとえば、ビットプレイ社製の「HD Wide Angle Lens EF 18mm」は光学性能に配慮され、広角レンズにありがちな周辺の歪みが最小限に抑えられている。また、フィッシュアイ+マクロや望遠などもラインアップされている。

 

ハンドルグリップでプロ級の動画撮影も

コペックジャパンでは、プロ向けポケットリグ「Shoulderpod」シリーズも取り扱っている。iPhoneを固定するグリップや拡張ハンドルグリップ、他社製のLEDライトやマイク、バッテリなどを装着できるプレートなどのモジュールを組み合わせることで、さまざまな状況に合わせiPhoneで最適なビデオ撮影が可能となる。

 

通信状況を改善する画期的なケース

ABSOLUTE technology製の「LINKBOOK PRO」は、4G拡張アンテナと電波シグナルの反射板を内蔵した手帳型のケース。特別な改造なしに装着するだけで電波受信を最大化できるので、通信状況が不安定なところでも安心して利用できる。なお、コペックジャパンは、ここで紹介した3ブランドにて、第84回インターナショナル・ギフトショー秋2017(ブース番号:東2-T14-40)に出展する。