変わる報道そして未来に向けて|MacFan

アラカルト フツウを変える、フツウをつくる

変わる報道そして未来に向けて

文●三橋ゆか里

米国LA在住のITライター・三橋ゆか里氏の最新テックトレンドウォッチ!

「静止画の良さは、見る者にそれと向き合う時間が許されていること。フレームの中に物語が収められている1枚こそ、真のコンテンツです」

そう話すのは、ナショナル・ジオグラフィックで初の女性写真家の一人として起用されたアニー・グリフィスさん。6月中旬にNYで開かれた「アドビストック(Adobe Stock)」のパネルディスカッションで語られた言葉です。当日は、写真や動画など9500万点以上を扱うアドビのストックサービスに、ロイターなどのニュース報道用の写真「エディトリアルコレクション」が加わったことが発表されました。また、ソーシャル時代のジャーナリズムにおける“写真”をテーマに、著名媒体で写真や映像に携わる5名が議論しました。

ソーシャルメディアの台頭はさまざまな分野に大きな影響を与えていますが、メディアもその例外ではありません。プラットフォームごとに消費者がセグメント化され、また彼らのアテンションスパン(注意力が持続する時間)が短縮している中で、ニュース報道はますますスピードが求められるようになっています。アンディ・スコットさんが副編集長を務める北米の全国紙「USA Today」では、紙面の第一面より先にフェイスブックに投稿する内容を考えるそう。

「10年前、WEBのうたい文句は字数制限がないことでしたが、今、私たちは読者の注意力という制限に直面しています」

 

 

 

Yukari Mitsuhashi

米国LA在住のライター。ITベンチャーを経て2010年に独立し、国内外のIT企業を取材する。ニューズウィーク日本版やIT系メディアなどで執筆。映画「ソーシャル・ネットワーク」の字幕監修にも携わる。【URL】http://www.techdoll.jp




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