これだけやれば間違いない! おうちワイヤレス高速化テク|MacFan

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本当に速くなる技だけを集めました

これだけやれば間違いない! おうちワイヤレス高速化テク

文●小平淳一中村朝美松山茂編集部写真●黒田彰イラスト●平戸三平

Wi-Fiの悩みは多々あれど、一番気になるのはなんといっても通信速度。でも、たくさんの方法がありすぎて、何をすれば速くなるのか、意外とわからないですよね。ここでは“最低これだけはやっておきたい”見直しテクを解説しましょう。

まずは自宅の通信速度を測定してみよう!

 

環境によって異なる速度

高速化のテクニックを実践する前に、まずは現在の自宅の通信速度を知っておくことが大切です。あらかじめ通信速度を測定しておけば、テクニックを実施した際、どれだけ通信速度がアップしたかわかります。

通信速度の測定方法はいろいろありますが、1番簡単なのはmacOSのメニューバーにある「Wi-Fiメニュー」を使った転送レートの確認です。通常、Wi-Fiメニューをクリックすると、ネットワーク一覧が表示されますが、[オプション]キーを押しながら開くと、転送レート(デジタルデータを送り出せる速度)などの詳細項目が確認できます。まずここで、自分の環境での転送レートを知っておきましょう。

自宅の転送レートが速いのか遅いのかは、どれだけ最大リンク速度に近づいているかで判断できます。現行のMacがサポートしているWi-Fi規格は11acで、最大通信速度は6.9Gbps。しかし、これはあくまでも規格上の値です。AirMacベースステーションを使用している環境では、モデルごとに決まっている最大データ転送速度が最高値となります。さらに、Mac側でも最大リンク速度が決まっているので、それ以上の速度が出ることはありません。実際に測定した転送レートが最大リンク速度と同じならば、今でも最良のWi-Fi環境と考えてよいでしょう。転送レートが最大リンク速度を大きく下回っている場合は、何らかの原因で速度低下が起こっています。

なお、この転送レートはMacとAirMacベースステーションなどのWi-Fiルータ間の速度であって、実際にはその先にプロバイダやインターネットが存在します。転送レートが速くてもその先が遅ければ、WEBサイトを表示するのに時間がかかったり、ユーチューブの動画再生が荒くなったり途切れるなど、支障が生じることもあります。

ここではAirMacベースステーションを自宅に設置した場合の高速化テクニックを解説します。ぜひ実践してみてください。

 

Wi-Fiメニューを確認

メニューバーにあるWi-Fiメニューを、[オプション]キーを押しながら開いてみましょう。すると、転送レートなどの詳細項目が確認できます。

 

 

AirMacシリーズの最大データ転送速度

AirMacベースステーションの機種によって、最大データ転送速度が異なります。サードパーティ製のWi-Fiルータを使用している場合も、機種によって最大データ転送速度は違ってきます。

 

 

現行Macの最大リンク速度

Macに内蔵されているWi-Fiアンテナの本数によって、ストリーム数が異なります。その結果、最大リンク速度にも違いが出てくるのです。