2017.06.12
Wi-Fiの悩みは多々あれど、一番気になるのはなんといっても通信速度。でも、たくさんの方法がありすぎて、何をすれば速くなるのか、意外とわからないですよね。ここでは“最低これだけはやっておきたい”見直しテクを解説しましょう。
まずは自宅の通信速度を測定してみよう!
環境によって異なる速度
高速化のテクニックを実践する前に、まずは現在の自宅の通信速度を知っておくことが大切です。あらかじめ通信速度を測定しておけば、テクニックを実施した際、どれだけ通信速度がアップしたかわかります。
通信速度の測定方法はいろいろありますが、1番簡単なのはmacOSのメニューバーにある「Wi-Fiメニュー」を使った転送レートの確認です。通常、Wi-Fiメニューをクリックすると、ネットワーク一覧が表示されますが、[オプション]キーを押しながら開くと、転送レート(デジタルデータを送り出せる速度)などの詳細項目が確認できます。まずここで、自分の環境での転送レートを知っておきましょう。
自宅の転送レートが速いのか遅いのかは、どれだけ最大リンク速度に近づいているかで判断できます。現行のMacがサポートしているWi-Fi規格は11acで、最大通信速度は6.9Gbps。しかし、これはあくまでも規格上の値です。AirMacベースステーションを使用している環境では、モデルごとに決まっている最大データ転送速度が最高値となります。さらに、Mac側でも最大リンク速度が決まっているので、それ以上の速度が出ることはありません。実際に測定した転送レートが最大リンク速度と同じならば、今でも最良のWi-Fi環境と考えてよいでしょう。転送レートが最大リンク速度を大きく下回っている場合は、何らかの原因で速度低下が起こっています。
なお、この転送レートはMacとAirMacベースステーションなどのWi-Fiルータ間の速度であって、実際にはその先にプロバイダやインターネットが存在します。転送レートが速くてもその先が遅ければ、WEBサイトを表示するのに時間がかかったり、ユーチューブの動画再生が荒くなったり途切れるなど、支障が生じることもあります。
ここではAirMacベースステーションを自宅に設置した場合の高速化テクニックを解説します。ぜひ実践してみてください。
AirMacシリーズの最大データ転送速度
AirMacベースステーションの機種によって、最大データ転送速度が異なります。サードパーティ製のWi-Fiルータを使用している場合も、機種によって最大データ転送速度は違ってきます。