2017.06.12
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サードパーティ製Wi-Fiルータの実力は?
実測値でもAirMacと差
AirMacベースステーションは4年間刷新されていませんが、それでもAirMacエクストリームやAirMacタイムカプセルは、ミドルクラスの市販製品と同等以上の性能を備えています。とはいえ、今どきのフラッグシップのWi-Fiルータでは、AirMacエクストリームを超える性能を持ったものも登場してきています。
たとえば、AirMacエクストリームは、3ストリームでの送受信によって理論上1.3Gbpsの通信が可能ですが、市販製品には4ストリームで理論値最大1・733Gbpsの通信が可能なものがいくつか登場しています。さらに、複数台の通信を同時に処理し、個々のデバイスでの通信速度の低下を抑える「MU-MIMO」という技術を搭載したルータも存在します。
なお、こうした技術を活かすには、Wi-Fiルータ側だけでなくデバイス側もその技術に対応している必要があります。現行のMacは、MU-MIMOに対応しておらず、ストリーム数も3ストリームが最大ですが、今後登場するMacにこれらの技術が対応する可能性は十分あります。
実測に関しても、最新の市販ルータは眼を見張るものがあります。今回検証したバッファローの「WXR-2533DHP2」では、現行のMacBookプロとiMacを使った検証でも、AirMacエクストリームを超える速度を示しました。アンテナ感度などが影響したと推測できます。
設定のしやすさやストレージを接続したワイヤレスバックアップなどの機能を重視するならAirMacベースステーション、通信速度や将来性を重視するならサードパーティ製フラッグシップモデルということになりそうです。
WEBブラウザで設定
基本的には、モデムと本体をイーサネットケーブルでつなげば特に設定をしなくてもすぐに使用できますが、細かな設定を行うにはWEBブラウザベースで行います。
4本の大型アンテナを搭載
「WXR-2533DHP2」は可動式の大型アンテナを4本搭載。屋内空間や設置場所に応じて自由に向きを変えられます。
WXR-2533DHP2
【発売】バッファロー
【価格】2万7700円
【URL】http://buffalo.jp/
ゲスト用ネットワークもワンタッチ
「WXR-2533DHP2」は、通常のWi-Fiネットワークとは別にゲスト用ネットワークを作成する機能も搭載。しかも、ワンタッチでゲスト用ネットワーク機能をオンにするボタンが本体についています。
AirMacを超える速度
現行のMacBookプロ 2.9GHzとiMac 2.8GHzを5GHz/IEEE802.11acのWi-Fiに接続。MacBookプロからiMacに1GBのデータをアップロードした時間(赤いグラフ)と、iMacから同じデータをダウンロードするのにかかった時間(灰色のグラフ)を計測しました。