「Macのトラブル解決」の基本|MacFan

アラカルト Mac Fan BASIC

「Macのトラブル解決」の基本

文●中村朝美早川厚志松山茂村田有紀立体イラスト●イシカワコウイチロウ写真●黒田彰

「ウインドウ操作・管理」の基本・実践・応用、トラブルシューティング、役立つTIPSや、合わせて使いたいソフトなどを丁寧に解説します。

最近Mac調子が悪い。そんなときは?

最近どうも調子がよろしくない。いや、自分は元気だけどMacのほうがね…。仕事にプライベートに、Macと日々を共にしているユーザとして、それは心配ですよね。私たちが毎日寝る間も惜しんで働いたり、まとまった連休で調子に乗って遊びすぎたりしたら体調を崩してしまうように、Macだって働き続けではくたびれてしまいます。

初期不良などを除けば、そう簡単には壊れない丈夫なMacですが、使っているうちに動作が緩慢になったり、レインボーカーソルが回る頻度が高くなったりしたら赤信号。そんなときは、イライラしながら操作を続けるよりも、まずは再起動で一息入れましょう。日常的に起こり得るこうした不調の多くは、たいていの場合再起動で解消します。

では、再起動では直らない不具合はどう対処したらいいでしょう? と、いうのが今回のテーマです。前述したように、Macは壊れにくいパソコンです。筆者はMacを使い始めてかれこれ20年以上になりますが、盗難の被害にはあっても故障で修理したことは1度もありません。

ただし、それはハードの面のこと。ソフトの問題はしばしば起こります。とはいえシステムをはじめとしたソフトの問題であれば、思い切ってOSをクリーンインストールするなど、ほとんどの場合自分で対応できます。正しい情報を収集し、落ち着いて行動することが肝心です。

トラブルの発生から修理までの流れ

落ち着いたところで、Macに起こった問題について分析します。その際、まず目を通したいのがmacOSの「ヘルプ」メニューやアップルのサポートページです。よくある質問や問題をキーワードで検索して、対処方法を調べましょう。

また、ユーザが質問を書き込めるアップル公式のオンラインフォーラム「Appleサポートコミュニティ」を利用するのも1つの方法です。なおインターネットには、数多くの「トラブルシューティング」が蓄積されていますが、検索でヒットした記事が最新とは限りません。参考にする際は、記事が投稿された年代や対象機種、OSのバージョンなどを確認し、自分の環境にマッチする情報を取捨選択しましょう。また該当する機種やOSの記事が載った、本誌のバックナンバーを参照するというのもアリですね。ただし、個別のご質問にはお答えできませんので、編集部へのお電話は、ご容赦申し上げます…。

いよいよトラブルシューティングの出番となったら、不具合がソフトやシステムに因るものか、それともMac本体などのハードなのかを切り分ける必要があります。切り分けが難しいケースでは、まずソフトのトラブルシューティングを試します。

その結果、原因がハードにある可能性が高い場合は、アップルサポートに問い合わせましょう。修理が必要な場合は、サポートから配送修理を手配するか、ジーニアスバー、または正規プロバイダに持ち込み修理を依頼します。トラブルは起こらないに越したことはありませんが、不測の事態に備えてバックアップもお忘れなく!

 

 

トラブル発生時に参照したいWEBサイトの1つ、「Appleサポートコミュニティ」。質問を描き込むことで、類似の質問やそれに対する回答を検索してくれます。なお実際に質問するには、Apple IDでログインしてアカウントを作成する必要があります。

 

 

これだけは知っておきたいコトバ

[トラブルシューティング]

問題の原因を見つけて解決すること。また、機械製品などを修理することを指すこともあります。

[ジーニアスバー]

アップルの直営店「アップルストア」に設置された相談窓口。アップル製品についての相談や修理の依頼を受け付けています。事前予約が必要です。

[アップル公認正規プロバイダ]

アップル認定の修理を行うサービス拠点で、各地の家電量販店や修理専門店など、近くにアップルストアがない地域でも対面修理が受けられます。アップルのWEBサイトから検索可能です。

[「ヘルプ」メニュー]

メニューバーの項目の1つで、macOSやアップルのサービス、各ソフトについての機能や使い方などを網羅したマニュアルです。標準ソフトの使い方がわからないときなどに重宝します。




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