2017.05.19
iPhoneで何でも行うのではなく、実はMacで作業を行い、あとからiPhoneとデータ連係したほうが効率的なことがあります。iPhoneでやるほうがいいのか、それともMacか、いくつかのケースを見ていきましょう。
調べ物中の文書作成はiPhone? or Mac?
まず、文書作成について考えてみます。Macにせよ、iPhoneにせよ、思いついた内容をそのまま入力するだけという作業は意外と少ないのではないでしょうか。資料となるPDFやWEBサイトを開きつつ、報告書やプレゼンのスライドを作成するといったマルチタスク作業の場合、同時に複数のウインドウを画面いっぱいに広げられるMacのほうが、iPhoneよりも有利といえます。
その際に役立つのが2つのソフトを並べられるスプリットビューです。もともとはiPadで採用された機能ですが、OS Xエルキャピタン以降のMacであればフルスクリーンボタンを長押しすることで利用できます。画面の左右分割の境界線もドラッグ操作で変更できますし、調べ物をしながらの書類作成では効果を発揮します。入力作業はMac、確認や修正作業はiPhoneといった使い分けをするといいかもしれません。
スプリットビューで同時並行作業
(1)フリック入力に慣れれば、iPhoneでも長文の入力は可能です。しかし、調べ物をしながらの文書作成では、アプリの切り替えが頻繁に発生するため、効率的とはいえないことがあります。
(2)macOSのスプリットビューを使えば、ディスプレイを二分割して片方に資料を表示し、もう片方で書類を作成できます。ソフトの切り替えが不要なので操作の手間が省けます。
(3)タブ機能に対応したソフトであれば、スプリットビューの状態でも複数の書類を表示して同時並行で作業を進められます。同じソフトでスプリットビューによる二分割表示も可能です。
(4)アイクラウド・ドライブに保存しておけば、Macで作成した書類をiPhoneで確認したり修正したりできます。デバイスを選ばずに行いたい作業に集中できるのが、アップル製品の特徴です。
【結論】マルチタスク作業はMacが有利
画面をスクロールしなければ見渡せないほどのテキストを入力したり、画像などを取り扱ったりするのであれば、Macのほうが圧倒的に効率的です。もしiOSデバイスだけで効率的な作業を行いたいのであれば、iPadを併用するという選択肢もあります。
WEBフォーム入力はiPhone? or Mac?
今では多くのWEBサイトがスマートフォン対応していますが、ECサイトでのユーザ登録画面などフォーム画面ではPC向けの画面のままということがあります。
もちろん、そのままiPhoneで入力操作を行うことも可能ですが、フォームの設定によっては数字の全角と半角を区別したり、半角カタカナで読みの入力を求められたりする場合があります。こうした入力ソースを細かく切り替える画面では、Macのほうが効率的な場合が多いです。
デバイスを切り替えるには、ハンドオフ機能でiPhoneで開いているWEBページをMacのサファリに引き継げます。カートに入った中身などは引き継げませんが、登録したアカウントとパスワードはアイクラウド経由で同期してMacとiPhoneで共有できます。
全角と半角はMacでこなす
(1)ECサイトのユーザ登録フォームなどは、スマートフォンに対応しているとは限りません。また数字の全角と半角の切り替えなど、iOSの入力機能が不得意とする操作が求められる場合もあります。
(2)ハンドオフで今見ているWEBページをMacのサファリに引き継げば、効率的に入力作業が行えます。登録したパスワードをMacとiPhoneで共有することもできます。
【結論】細かい入力作業はMacが便利
全角や半角の切り替えが頻繁に行われる入力フォームではMacのほうが素早く対応できます。一方で、iPhoneではクレジットカード番号の自動入力をカメラで行う機能があり、こちらはMacよりも便利です。