2017.05.10
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アップル名古屋栄は2005年1月22日のオープンから12周年を迎え、今年の1月からリニューアル工事を開始していた。リニューアルは外壁の改修から始まり、外壁の改修を終えた3月2日からは店内の改修工事に着手。営業を続けながら改修していく方針だったため、どこかどう変化したのかを随時確認することができた。
就任後初の国内改修
日本のアップルストアの改修工事は、これまでも銀座、渋谷、仙台一番町などで実施されてきた。しかし、アンジェラ・アーレンツ氏がアップルのリテール担当シニアヴァイスプレジデントに就任して以降、日本にある直営店の改修工事が行われるのはこれが初めてとなる。
アーレンツ氏は昨年、2016年内に米国の95店舗をアップル・ユニオンスクエア店型にリニューアルする計画を明らかにした。その計画が予定どおりに進んだかどうかは定かではないが、2017年になってからも世界各地で直営店のリニューアル工事が進められている。今回の名古屋栄のリニューアルも、こうした一連の流れの中で実施されたものと考えられる。
素材へのこだわり
リニューアルした名古屋栄店では、最新のアップル直営店の設計思想を随所に感じ取ることができた。まず気づくのは、店舗1階の壁面にあった2つのガラス仕切りがなくなったことだ。この変更により、フロア面積が同じでありながらもより広々と感じられる空間に生まれ変わった。
また、展示台や床など、内装に用いられている素材も大きく変わっている。まず、1階壁面側にあった細い展示台は、カエデ材からオーク材に変更されたほか、1階のピエトラセレーナ(イタリア産砂岩)製の床材も新しくなり、より明るく水はけの良い改良資材が使われていた。