2017.04.10
Macを扱ううえでもっとも大事なFinderの基本・実践・応用、トラブルシューティング、役立つTIPSや、合わせて使いたいソフトなどを丁寧に解説します。
Macを使ううえで避けて通れないのが、ファイルの取り扱い。テキストや画像、音楽、動画といったさまざまなファイルの操作・管理が必要です。macOSのFinderはそうしたファイル操作の要のソフト。Finderを正しく使いこなして、Macの操作を上達させましょう。
ユーザとMacをつなぐファインダ
今月のテーマは、ズバリ「ファインダ(Finder)」です。Macを使ううえで避けては通れないこのファインダとは、一体全体なんなのでしょうか?
ファインダの秘密は、実はその名前にありました。ファイルを「探す」=「Find」に由来するファインダは、macOSのファイル管理ソフトであると同時に、Macの操作を特徴づけるグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)の役割も担っています。ドックの一番左(縦位置の場合は最上部)に常駐するアイコンからもわかるように、ファインダはまさにOSの“顔”として、初代Macが登場した1984年から、Macとユーザをつないでくれているのです。
ファインダの操作といえば、まず思い浮かぶのがファインダウインドウではないでしょうか。ハードディスクやフォルダのアイコンをダブルクリックすると開くあのウインドウです。
目的のファイルを探したり、ファイルやフォルダの名前を変更したり、ファイルの内容をクイックルックで確認したりといった操作は、ほとんどの場合ファインダウインドウで行います。
毎日Macを使っている人なら、気にもとめずに利用しているファインダの機能を改めて見直すことで、Macへの理解を深め、使いこなしのヒントを発見(Find!)していきます。
ファインダを知ることでMacをさらに便利に使おう
ファインダの本分であるファイル管理とは、具体的にどんなことを指すのでしょう。ファイルをフォルダで分類したり、タグを付けたファイルをまとめて閲覧したり。毎日当たり前のように行っている操作は、実はファインダによるものなのです。
また、フォルダを使ってファイルを整理していると、どんどん階層が深くなってしまうことがあります。そうした深い階層をたどりやすい「カラム表示」やパスバーなど、目的によって切り替えが可能なウインドウ表示もファインダの特徴的な機能の1つです。
それだけではありません。コピー&ペーストやドラッグ&ドロップ、そしてクリックにダブルクリックといった定番中の定番といえる操作も、ファインダの領域に含まれます。
Macの使いやすさの象徴とも言える入力インターフェイスは、ファインダのみならず、Macで動作するすべてのソフトに共通しています。そう考えれば、ファインダがMacの起動から終了まで、常にアクティブな状態にある特別なソフトである理由がわかりますよね。
つまり、ファインダを知ることが、Macの達人への大きな足がかりになるということでもあります。最近Macを使い始めた人にとっても、すでにバリバリ使っている人にとっても、ファインダのことをもっとよく知っておいて損はありません。
これだけは知っておきたいコトバ
[デスクトップ]
机の上に書類を広げて作業するように、Mac上でファイルやフォルダ、ソフトなどを操作する領域。複数のデスクトップを使い分けることも可能です。
[メニューバー]
デスクトップの上部に常駐し、左にアプリケーションメニュー、右にステータスメニューを配置します。コマンドを実行するアプリケーションメニューは、操作中のソフトに合わせて項目が変化します。
[スポットライト(Spotlight)]
macOS標準の検索機能。メニューバーのアイコンまたはファインダウインドウから検索を行います。収集したファイル情報から索引を作成するため、素早いファイル検索が可能です。
[ゴミ箱]
不要になったファイルやフォルダをドラッグして収納します。ゴミ箱に入れたデータは、「ゴミ箱を空にする」を実行するまで保持されます。ゴミ箱を空にする前であれば、誤ってゴミ箱に捨ててしまったデータを取り出すことができます。
[ウィンドウズエクスプローラ(Windows Explorer)]
ウィンドウズの標準のファイルマネージメントインターフェイス。Macのファインダと同じ役割を担います。ちなみに「エクスプローラ」には「探検家」という意味があり、ファインダの「発見者」と同じような意味が込められています。