「ネットワーク(AirMac)」の応用|MacFan

アラカルト Mac Fan BASIC

「ネットワーク(AirMac)」の応用

文●中村朝美早川厚志松山茂村田有紀立体イラスト●イシカワコウイチロウ写真●黒田彰

「ネットワーク(AirMac)」の基本・実践・応用、トラブルシューティング、役立つTIPSや、合わせて使いたいソフトなどを丁寧に解説します。

【応用1】もっとつながりやすい環境を作ろう

 

ルータの設置場所に注意

Wi-Fiは電波を使うため、距離や障害物の影響を受けると信号が弱くなり、通信速度が落ちてしまいます。電波はアンテナから球状に広がり、光と同じく距離の2乗に反比例して弱くなっていきます。つまり、距離が2倍になると電波の強さは4分の1になります。そのため、AirMacベースステーションなどのWi-Fiルータは家の中心に置くべきです。端に置くと大半の電波が屋外に出ていってしまううえ、反対側には弱い電波しか届きません。

また、複雑な間取りの場合は、壁や柱などの障害物も問題になります。Wi-Fiの電波は木造の壁なら通り抜けられますが、鉄筋コンクリートの壁には反射するため、信号は著しく弱くなってしまうでしょう。乱反射による電波干渉も問題になります。

なお、2.4GHz帯の電波は入り組んだところまで到達する一方、5GHz帯の電波は直進性が高いので、あまり遠くまで届かないという性質もあります。電波の強いところであれば5GHz帯のほうが高いパフォーマンスを発揮しますが、つながりやすさは2.4GHz帯のほうが上になります。

 

悪い例

部屋の端にベースステーションを置くと、大半の電波が外に広がってしまい、部屋の反対側に電波が届きにくくなります。

 

良い例

できるだけ部屋の中心にベースステーションを置くことで、電波を有効利用できます。