2017.03.17
「Med Tech」の最新事情。ヘルスケアの在り方を一変させる注目のプロダクト&サービスに注目。
毎日4秒乗るだけで意識が変わるiPhoneで健康データを管理しよう
体重体組成計HBF-255Tカラダスキャン
【発売】オムロン ヘルスケア株式会社
【価格】オープンプライス
【実売価格】1万5000円前後
【URL】http://www.healthcare.omron.co.jp
ブルートゥース通信機能を搭載した体重体組成計。測定データを健康管理アプリ「オムロンコネクト」などに転送し、データを管理できる。過去の測定値から誰が乗ったかを推定する自動認識機能を搭載し、約4秒間乗るだけで測定可能。測定結果が前回の測定値と並んで表示されるため、小さな体の変化も確認しやすいのが特徴だ。透明電極とガラス天板を使ったフラットなデザインを採用している。
2004年に実施された国民健康・栄養調査の結果から、「メタボリックシンドローム」の診断基準に該当する人の割合がまとめられるようになった。その頃からメタボ対策はブームとなり、現在でも体重だけでなく内臓脂肪も測れる「体組成計」が脚光を浴びている。
オムロンヘルスケア株式会社が最初に体組成計と呼ぶ製品を発売したのは、2003年のこと。そのオムロンから今年の1月、最新の体組成計「HBF−255T カラダスキャン」が発表された。一見、体組成計には見えないスタイリッシュなデザインをしているが、それには理由がある。本製品の顧客像は、「インテリアにこだわる」「いつまでもかっこいい自分でいたい」「高品質、高性能な物を好む」…といったような美意識が高い20~40代の男性のビジネスパーソンなのだ。
カラーバリエーションには、ホワイトやブラックだけでなく、体組成計には珍しい赤を取り入れている。その理由について、営業戦略部・商品企画課の出水孝典氏に聞いた。
「今までの体組成計のイメージを覆す色として赤を採用しています。赤といってもいろいろなトーンがあるので、男性からかっこいいと思っていただける赤を選びました」
一般的に体組成計というと、足を乗せる部分が金属になっているものが多い。金属部分が電極になっており、足裏から微弱な電流を流して体の電気抵抗を測定し、その値から脂肪とそれ以外の組織の割合を推定しているからだ。しかし、本製品には金属の電極は見当たらない。その代わりに透明電極が採用され、表面はガラス天板で覆われている。このデザインについて、営業戦略部・商品企画課の山田聡氏は次のように語る。
「これまで体重計や体組成計は、測ったら棚の下にしまうという方が多かった。でも、こうしたデザインにした結果、『リビングにずっと置いている』という声をいただくことが増えました」