WEBサイトのスクラップを高速化する方法|MacFan

レクチャー Macの媚薬

WEBサイトのスクラップを高速化する方法

文●栗原亮

Macの裏ワザ、隠しワザ、以外な活用方法など…大声では言えないとっておきの

インターネット上の情報は、更新・削除されることがあるので、WEBクリップとして保存しておけば、オフラインでも参照できます。複数の選択肢はあるものの、一番スピーディな方法を追求してみました。

 

URLだけでは不十分

皆さんは気になったWEBサイトの情報を見つけたら、どのように保存しているでしょうか。昔ながらのブックマーク(お気に入り)を使う、フェイスブックの「投稿を保存」に入れておく、「エバーノート」や「はてなブックマーク」のようなWEBサービスに保管するといった方もいるでしょう。

最近では、すっかりエバーノートよりも標準の「メモ」を使うことが増えましたが、記事の中身はリンク先に飛ばないと確認できませんでした。これでは、掲載期限のある新聞社のニュースサイトなどは、WEBクリップとしての役割を果たせません。

データをコピーする形でWEBクリップを集めるには、サファリ機能拡張の「エバーノートWEBクリッパー」をインストールしておく方法があります。記事全体はもちろん、一部の記事でも選択してクリップできるからです。しかし、クリップ自体は数クリックで可能ながら、実際のエバーノートへ反映されるまでの同期の時間が長く、動作も若干不安定という不満がありました。

ショートカットでクリップ

そこで、まずはマイクロソフトのサファリ機能拡張「ワンノートWEBクリッパー」を試してみました。これならツールバーからワンクリックでWEBサイトを保存できる…と思ったのですが、実際に保存されたクリップを見ると、なんとWEBページが「画像」として保存されていました。「違う、そうじゃない」と思わず呟いてしまうほどガッカリしました。

というわけで、エバーノートに戻ってきたわけですが、なんとか高速化するために、サファリとMac版のエバーノートソフトと連係する方法を思いつきました。サファリの[開発]メニューから、WEBサイトのURLをエバーノートに受け渡すことができるので、これにショートカットキーを割り当てればいいのではないかと気いたわけです。エバーノートはURLを受けとるとノートを作成してくれるので、これならキー操作だけでWEBサイトを素早くクリップできるようになります。CSSが反映されないためレイアウトが再現されないという問題はありますが、純正のWEBクリッパーよりも高速に保存できるので、当面はこの方法で運用してみようと思います。

 

 

(1)サファリの[共有]メニューから[メモ]に保存すると、WEBリンクだけが保存されます。しかし、リンク先が変更されたりするとアクセスできなくなります。

 

 

(2) エバーノートWEBクリッパーはページ全体、簡易表示、記事、ブックマークなどクリップする対象を柔軟に選べますが、反映に時間がかかるのが不満でした。

 

 

(3)マイクロソフトの「ワンノートWEBクリッパー」を試したところ、画像ファイルとしてクリップされました。これではスクリーンショットと同じで意味がありません。

 

 

(4)サファリの[環境設定]→[詳細]から[メニューバーに開発メニューを表示]にチェックしてから、システム環境設定の[キーボード]で「開発->ページをこのアプリケーションで開く->Evernote(6.10)」というメニューに任意のショートカットキーを追加します。

 

 

(5)するとキーボードショートカットだけで高速にWEBクリップが新規ノートして保存されます。

 

 

【もっと媚薬】
今はほとんど使っている人がいないWEBクリップの機能として、サファリの[ファイル]メニューから選べる[Dashboardで開く]機能があります。WEBサイトの選択した範囲がウィジェット(ミニアプリ)として機能するものです。