「Time Machine」の応用|MacFan

アラカルト Mac Fan BASIC

「Time Machine」の応用

文●中村朝美早川厚志松山茂村田有紀立体イラスト●イシカワコウイチロウ写真●黒田彰

「Time Machine」の基本・実践・応用、トラブルシューティング、役立つTIPSや、合わせて使いたいソフトなどを丁寧に解説します。

【応用1】タイムマシンをさらに使いこなす

 

ストレージを増設できる

タイムマシンは毎日バックアップを取り続けるため、いずれはストレージの空き容量がなくなります。空き容量がなくなると自動的に古いバックアップから削除されていくので、ストレージ容量が小さすぎると、少し前のファイルでもすぐに削除されてしまいます。保存期間が短い場合は、バックアップ用のストレージを増設するとよいでしょう。

既存のストレージよりも大容量のストレージを導入する場合には、Macに接続したあと、再度バックアップ先として指定する必要があります。古いストレージは、過去のファイルのバックアップとして保管しておくとよいでしょう。

また、2台以上のストレージを同時に運用することもできます。実はタイムマシンでは、バックアップ先に複数のストレージを指定できます。たとえば2台のストレージを指定すると、2台それぞれにフルバックアップを書き込んだうえで、差分ファイルの書き込みがストレージごとに交互に行われます。差分ファイルの保存頻度はストレージあたり2分の1になってしまいますが、バックアップの信頼度は増加します。

 

2台のストレージにバックアップする

システム環境設定の[Time Machine]パネルで[ディスクを選択]をクリックします。

 

リストからバックアップ先に指定したい外付けストレージを選んで[ディスクを使用]をクリックします。

 

ダイアログが表示されるので、[両方を使用]をクリックします。

 

リストにストレージが追加され、[Time Machine]パネルの様子が変わります。以後は2台のストレージに交互に差分ファイルのバックアップが保存されます。