2017.02.15
iPhoneをライトニングケーブルに挿さずに充電できる? そんな未来がやってくるかもしれません。最近、「ワイヤレス充電システム」が次期iPhoneに搭載される、などという噂がちらほらと出てきました。といっても、あくまでこれは先の話。今、iPhoneでワイヤレス充電できないの?というあなたのために、現在の状況を整理してみました。
次期iPhoneで搭載?
前提として、iPhone自体にはワイヤレス充電システムは搭載されていません。ただし、別途でワイヤレス充電規格に対応したレシーバや充電パッドなどを揃えることで実現することができます。いちいちケーブルを挿さずに充電パッドに置くだけで充電できるという便利さは、アップルウォッチユーザなら近い体験をしていることでしょう。
現在、主流のワイヤレス充電規格である「Qi(チー)」は、厳密にいえば「無接点充電」というべき技術です。電気的な接点はなくても、充電レシーバと充電パッドが密着している必要があるからです。実は、このQiで使われる電磁誘導方式の無接点充電は、コードレス子機などで20年以上前から使われており、意外とレガシーな技術です。それほど普及していないのは、送信したエネルギーが一部熱に変わってしまうため、有線より効率が落ちるからでしょう。こうした発熱の問題もあって、今のところQiで供給できるのは5W程度となっており、iPadのような大容量デバイスの充電には不向きです。
ただし、Qiも中電力向け規格が策定されており、これを使えば15Wまでの送電が可能になります。まだ具体的な対応製品はありませんし不明な点は多いですが、いずれワイヤレス充電でも急速充電が可能になるかもしれません。
ワイヤレス充電に必要なもの
現状のiPhoneでもQi対応のレシーバと充電パッドを購入するとワイヤレス充電が可能になります。レシーバにはケース型とシート状のものがあり、前者はバッテリが内蔵されて外部バッテリとして動作する製品もあります。シート状のものは背面にコイルが丸見えとなるので、基本的には任意のケースに挟んで使うことが多いです。こうしたパーツはアマゾンをはじめとしたECサイトで安価に購入できるのですが、MFi認定されていない製品が多いため、きちんとした製品かどうかをしっかりと見極めることが重要です。
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ワイヤレス充電付きバッテリーケース
【発売元】mophie
【価格】1万3824円
【URL】http://www.focal.co.jp/products/detail.php?product_id=1287