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高品質なiPhoneは最高レベルの保護ガラスで守ろう

文●栗原亮

アップル製品を手厚くサポートするハード&ソフトメーカーの新製品について担当者に直撃!

端末を確実に守りたい

「高品質なiPhoneは、それにふさわしい最高レベルの保護ガラスで守ってもらいたい」。株式会社QRECO(クレコ)でiPhoneアクセサリの企画・開発を主導する水間敏隆さんは熱く語る。同社はもともとコンシューマ向けのアクセサリメーカーではなく、制御盤の液晶保護ガラスやアクリルカバーなど、モノづくりの現場で働く人たちに向けた業務用機材を企画・製造する事業から発展してきたという経緯を持つ。

iPhone 4の発売時にはすでにコンシューマ用液晶保護ガラスを開発してOEM供給を展開。2015年には高硬度のアクリルと防爆ガラスという異素材を融合した「リアルシールド(REAL SHIELD)」シリーズを発売。従来の保護フィルムよりも格段に高い保護性能とクオリティで、コアなアップルユーザからの支持を集めた。

だが、競争の激しいアクセサリ業界のこと。すぐに類似商品が低価格で登場し、販売面では苦戦を強いられることもあったという。

「複数の素材をハイブリッドするというアイデア自体は真似できますし、外観だけなら同じように見せることも可能です。市場に出回っているもの中には爪先で力を入れれば割れてしまうものまで混在しています。当然、リアルシールドはその程度では傷もつきません。しかし、店頭でそれを比べるわけにもいきませんし、品質重視のため価格で競争するつもりも最初からありませんでした」

製品開発の出発点に「職人さんが工場でもスマートフォンを使えるようにしたい」という思いがあったという水間さんにとって、見せかけだけの製品で売れればよいという発想は微塵もなかったという。

「もともと私たち技術畑の人間の発想は“端末を確実に守りたい”という思いが根本にあるのです。ガラスをもっと薄く作って売れるようにするのは簡単ですが、現在のiPhoneを守る強さと操作レスポンスを両立しうるバランスは0・33ミリしかありません」

表層的なマーケティングの土俵で競うことをよしとしなかった水間さんたちが選んだのは、他社の追随を許さぬさらなる技術の高みを目指すことであった。そして、リアルシールドシリーズの超進化形として開発したフラッグシップモデルがリアルシールドプレミアム「匠の技」である。

 

 

リアルシールドプレミアム「匠の技」

【発売】QRECO
【価格】4900円(2017年春より発売開始予定)
【URL】http://www.qreco.jp/
【PRODUCT SPEC】サイズ:iPhone 7/iPhone 7 Plus カラー:3色 タイプ:ノーマル、アンチグレア、ブルーライトカット、覗き見防止 厚さ:0.33mm(素材ガラス厚) 素材:ダブル強化超硬質液晶保護ガラス 付属品:マイクロファイバークロス、アルコール洗浄布、ホコリ除去シール、装着ガイド

 

COMPANY

株式会社QRECO(クレコ)はモノづくりの現場を支える機材や材料を供給するメーカーとしてノウハウを積み上げ、iPhone 4の発売に合わせてコンシューマ用液晶保護ガラスの供給を開始した。すべての製品を日本本社が開発し、グローバルに海外展開もしている。社名はQuick ResponseとQuality&RealityのQRと、EcologyのECOを組み合わせた造語だ。

 

保護フィルムを使わない裸族にこそ試してもらいたいんです

開発担当 水間敏隆さん

 

 

世界が認めた「匠の技」

リアルシールドプレミアム「匠の技」の最大の特徴は、iPhoneの曲面ガラスの形状にフィットする3Dガラスを1枚の強化ガラスだけで成形した点にある。これまでハイブリッド型を採用してきたのは、薄くした強化ガラスだけでは「フチ欠け」の現象が防げなかったためだが、ガラスの製造工程を見直すことでこの難しい問題をクリアすることに成功した。

「品質の劣る他社製品のガラスパネルとの決定的な違いは『金型』にあります。通常は安価なスチール金型でガラス素材を一気にプレスして伸ばしますが、温度管理がしにくいスチール金型では高温になるため、せっかくの強化ガラスが変性して脆くなりますし、溶けたガラスが金型に付着し、精度が落ちてしまいます。また、重力の影響によって一度溶けると表面が均一にならないのです。一方で、私たちは温度管理が可能な特殊金属の金型を用い、ガラスが粘性を帯びるギリギリの低温の炉に入れて3D曲面ガラスを作っています。オートメーション化は不可能なので、職人が手作業で金型に入れて厚みを確認しつつ15段階以上の曲げ工程で調圧しています。製法は特許で保護していますが、ガラスの曲げ工程だけで1枚あたり40分もかけるなんてことは世界中どこの会社でもコスト面で真似できないでしょうね」

まさに職人の手作りによるプレミアムガラスの精度は高く、定圧デジタル測定器を使用して小数点以下4桁のレベルでの厚さ管理を実現している。そして、この高い平滑度によってiPhoneへの貼り付けの際には自己吸着するので、空気を追い出すような作業が不要。また曲面に沿っていながらも密着度が高いので、バンパーを併用しても端が浮き上がるようなトラブルを抑えられるという。「ケースを付けていても使える1枚ガラスのフィルム」という最新技術の結晶と呼ぶことができるだろう。

「実はプレミアム『匠の技』の原型は2015年に完成していました。端末メーカーからの引き合いも多くありましたが、コスト面で発売に踏み切れなかったのです。韓国の大手端末メーカーがクローズドで開催する材料調達展にも招待され、世界のトップ企業に混じって実演やセミナーも行いました。300グラムの鉄球を落としても割れない保護ガラスを公開したところ、ガラスの専門技術者たちからは質問の嵐でしたね。iPhone 7の発売に合わせようとも考えたのですが、『破損時の飛散防止能力を二重にした機能(W強化仕上げ)』を追加して、発売開始の時期を慎重に検討しました」

クレコが満を持して送り出す、世界が認めた日本品質のiPhone保護ガラス「匠の技」はいよいよこの春から販売される。その強さと美しさをぜひその手で確かめてもらいたい。

 

品質には絶対の自信を持っています

 

デザイン担当 中島忠博さん(右)
製造担当 河原井世雄さん(左)

 

 

iPhoneの曲面に完全密着!

アップル製品のために開発されたフラッグシップモデルの「匠の技」は、1枚ガラスで構成されていて装着も自動吸着で寸分の隙間もなくピタリと張り付く。位置合わせのためのガイドはそのまま背面クリアカバーとして使うことも可能だ。

 

豊富なバリエーションを揃える

リアルシールドはフチ欠けを防止する異素材融合パネルのラインアップも揃える。ビジネス用途にも適した覗き見防止の偏光フィルタ、ブルーライトを94%カットするパネル、屋外での光の反射を抑えるアンチグレアパネルと目的に応じて最適なモデルから選べる。

 

“真実の盾”に込められた思い

クレコの最高級ブランドであるリアルシールドには“真実の盾”をかたどった意匠が施されている。「REAL」にはスペイン語の「王家の」という意味も込められており、保護ガラスとしての強さと誇り高い美しさを兼ね備えたブランドコンセプトが表現されている。

 

W強化により強靭性が大幅にアップ

大手端末メーカーへの素材供給を想定して安全性と強靭性を大幅にアップしたのが「匠の技」でもある。ガラス周囲をW(ダブル)で強化するとこで「フチ欠け防止」と万一割れたときの「飛散防止」能力の機能向上を図り、安全性をさらに増している。