2017.01.14
アップルデバイスを仕事に活用する業界のフロントランナーが「私事」の業界事情を語る。
STORY Ⅱ@Adobe
【URL】http://www.adobe.com/jp/
西山正一 Nishiyama Shoichi
2001年にアドビ システムズに入社。WEB製作アプリやDTPアプリの製品担当を経て、現在はCreative Cloudのエンタープライズマーケティング部門を統括。新しいガジェット類にはすぐに飛びつくタイプ。食いしん坊でお酒呑み。
「クリエイティブだってマシンラーニングしています」
この原稿を書き始めた12月6日、Amazonが2017年に「Amazon Go」というレジを必要としない自動会計の店舗をオープンするというニュースが届きました(この分だと前回書いた自動会計バーの登場も近いですね)。 Amazon Goのコンセプトビデオを見ると、さまざまなセンサ類(IoT)に加えてマシンラーニングも活用しているようです。ここ最近、マシンラーニングやAI(人工知能)といったキーワードを聞く機会が増えてきました。人工知能への取り組みはコンピュータ黎明期から始まっているのですが、最近特に盛り上がっている原因はこのマシンラーニングという手法が目立った成果を上げるようになったからです。
マシンラーニングの仕組みについて興味がある方は「google 猫」で検索するとわかりやすい解説がヒットするので、ぜひ読んでみてください。ここでは「もうすでに僕らの身近で便利に使われているんですよ」という話を主にしたいと思います。
マシンラーニングの良いところは、厖大なデータから人間の手を借りずに「意味のある特徴」を学習してくれるという点です。つまり、今まで人間が「学習」して得た知識でしか処理できなかったことを、コンピュータが自動的に処理できるようになるわけです。もっと乱暴に言うと「これって俺の経験から言わせてもらうとこういうことだよね?」という知見をコンピュータが山のように積み上げて、その知見から高い精度で「経験からわかる正解」を答えてくれるようになる、ということです。