旅を仕事にする方法(前編)|MacFan

アラカルト 旅するように暮らし、遊び、働く

旅を仕事にする方法(前編)

文●四角大輔

MacBookとともに世界中を飛び回る四角大輔氏の、自由に生きるためのヒントが詰まったフォトエッセイ。

滞在先では必ず公共自転車を利用する。9月のパリにて。(Photo:Daisuke YOSUMI’s iPhone)

 

 

2016年も、さまざまな移動手段を駆使してアジア、欧州、中北米を旅した。合計してみると約3カ月で、19か国27都市を回ったことになる。

旅先で見たもの、感じたことを、画像や動画、テキストにして、現地からリアルタイムにインスタグラムで発信していると、「長いお休みがとれていいですね」というコメントがときどき書き込まれる。

多くの人にとっての「旅」とは、極上のオフであり、休暇であり、趣味だろう。ぼくにとっては、_究極の遊び_でありつつも、_究極の仕事_でもあるのだ。そんなぼくの、かなり特殊な旅のプランニング方法と、それをどうやって仕事につなげているかを、初めて公開したいと思う。

まずぼくは、行きたい街を決める。ここで重要なのは、国ではなく「街」である点。

国境というのは、近代に入って政治的、人為的に引かれたものが多い。だから、ぼくにとって、国の境界線というものは非常に曖昧な存在。同じ国でも、街によってまったくカルチャーが違う。米国のような広大な国においてはもちろん、日本みたいに小さな国でもそれは同じだ。

たとえば、沖縄、熊本、京都、函館の4都市を比べてみると、言葉も、食べ物も、気候も、風景も、皆異なっている。大好きなイタリアやデンマークという他の小国も同様で、「街」という単位はそれほど強烈な個性を持っているのだ。




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