2016.12.12
身体データやフィットネスの記録をまとめて管理できるのが「ヘルスケア」アプリ。ぜひ積極的に活用して、日々の健康に役立てよう。
ヘルスケア
【発売】アップル
【備考】iPhoneのプリインストールアプリ
ヘルスケアデータ
「ヘルスケア」アプリは、大きく分けて[ヘルスケアデータ][今日][ソース][メディカルID]の4つのメニュー画面で構成され、下側にあるアイコンで切り替えられる。中でも一番左側にある「ヘルスケアデータ」は、利用する頻度の多い画面だろう。上部に[アクティビティ][マインドフルネス][栄養][睡眠]という4つの大きなボタンが配置され、タップするとそのカテゴリに属するヘルスケアデータを一覧できる。また、その4つのボタンの下にも[バイタル][ヘルスケアレコード]などの項目が並び、そのカテゴリに属するデータの確認や入力が可能だ。中には専門的な項目もあるが、体重や血圧など、経過が気になるものの記録から始めよう。
◉ヘルスケアデータの各カテゴリ
アクティビティ
ウォーキングやランニングをはじめとするフィットネスデータを記録される。詳細は後述するが、アップルウォッチを使えばさまざまなアクティビティを自動で記録できるし、歩数などはiPhoneだけでも計測可能だ。
マインドフルネス
現在、このカテゴリに属するのは[マインドフル時間]という項目のみ。この項目は、アップルウォッチにある「呼吸」アプリと連係して、深呼吸した時間を記録できる。今後、「ヘルスケア」アプリがメンタルヘルスケアの分野にも広がっていけば、このカテゴリに属する項目も増えていくことだろう。
栄養
自分の食生活を記録できるのがこの[栄養]カテゴリだ。ただし、ここには「カリウム」「ビタミンA」など栄養素ごとに項目が並んでいるだけで、それぞれの摂取量を手入力するのは困難だろう。連係する栄養管理アプリを活用することで、入力が簡単になる。
睡眠
iOS 10の「時計」アプリには、「ベッドタイム」という機能が搭載され、自分の就寝時間と起床時間を設定できる。「睡眠」カテゴリではこの機能に基づいて就寝時間が記録される。もちろん、就寝時間を過ぎてiPhoneを使っていた場合は睡眠時間が短くなってしまう。睡眠をしっかりトラッキングして規則正しい生活を心がけよう。もちろん、ベッドタイムのほかにも、睡眠測定できる機器が「ヘルスケア」アプリに対応しているならば、ここに数値が記録される。
標準だからこそのメリット
身体の状態を記録することは、健康を保つうえで大きな意味を持つ。たとえばダイエットでは、「レコーディングダイエット」という手法があるように、体重や摂取カロリーを記録し続けるだけで自然と意識が高まり、減量につながっていく。フィットネスもまた然りで、歩数やスイミングの記録などを記録することで継続するモチベーションが高まる。また、積極的にダイエットやフィットネスを行わない人でも、記録することで自分の普段の状態が把握でき、血圧や心拍数に異変があったときも早めに気づけるようになる。
「ヘルスケア」アプリは、こうした身体の状態をまとめて記録できるアプリだ。iOSの標準アプリとして存在することで、2つの大きなメリットを備えている。
まず1つは、iPhoneやアップルウォッチの各種センサにより、多くのデータを自動的に記録できるということ。そしてもう1つは、これまでバラバラに記録されていたデータを一元管理できるということだ。しかも、対応アプリや機器は現在増加中。それらが「ヘルスケア」アプリと連係することで、そこで取得したデータが「ヘルスケア」アプリで同期できる。
まずはできるところから「ヘルスケア」アプリへの記録を始め、次に対応アプリや機器を使い始めて、少しずつメリットを実感していこう。