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「仕事の生産性」がなぜ上がらないのか? 解決へのインフラはこれだ!●ニッポンのモバイル事情

【CASE STUDY2】医療法人社団 石橋内科広畑センチュリー病院

「Cisco Start」で患者の求める医療を実現

セキュアで安定したICTシステムの存在は、病院における医療のクオリティを大幅に向上させる。病棟間の連係やデータの共有をスムースに行えるネットワーク環境の構築により、病院スタッフは効率的な仕事環境を、患者には手厚い医療の提供を可能にした病院のケースから、医療におけるネットワークインフラの役割を見ていこう。 資料提供●シスコシステムズ

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製品・サービス

●Cisco Start ルータ「Cisco 841MJ シリーズ」
●Cisco Start ワイヤレスLANアクセスポイント「Cisco Aironet 1700 シリーズ」
●Cisco Start セキュリティアプライアンス「Cisco ASA 5516-X シリーズ」

 

課題

●院内ネットワークの複雑化により障害発生時の切り分けが困難
●機器の故障により電子カルテが見られなくなることがある
●問い合わせ内容によって対応ベンダーが異なり、スタッフの負担が大きい

 

ソリューション

●Cisco Start シリーズで機器を一新し、ネットワーク構成を整理
●対応ベンダーを一本化して、問い合わせの負担を削減

 

今後

●さらなる安定化のためにネットワークの冗長化を検討
●安定したワイヤレスLAN環境を活かしたビデオ会議の活用などを検討

 

 

患者の求める医療病院が抱える問題

1966年に開業し、今年で50周年を迎える広畑センチュリー病院は「患者様の求める手作りの医療」という理念に基づき、急性期治療を終えた患者の寝たきりの防止と家庭復帰の支援という明確な目的を持って、多数の専門スタッフが一人一人の患者が必要としている医療と介護を提供している。

病院では全体の行動規範「 クレド(信条)」 を明確にし、全職員で共有している。事務長の石橋正子氏は、その重要性をこう語る。

「医療をめぐる状況や制度が常に変化している中、異なる分野に携わるスペシャリストが集まる病院において、患者のために何をすべきか、職員全員の目的意識を1つにして取り組むには信条というものが不可欠と考えました。これは社訓のように上から伝えるのではなく、みなで考えて作り上げたものであり、すべての職員が家族のような気持ちで患者様と接することの大切さを認識して、自信を持って最高の医療をご提供することを目指しています。10年以上続けている取り組みで、これがすべての基礎にあるからこそ、小手先ではない患者様への親身な対応、おもてなしを実現できているのです。そして人が直接行うことに、より気持ちを振り向ける際、院内のICTシステムによるサポートの重要性は増しています。これが賢いかどうかで大きな違いが生まれるでしょう」

当時、病院のICTシステムは問題を抱えていた。

度重なるトラブル、インフラ刷新

広畑センチュリー病院には回復期リハビリテーション病棟と医療療養病棟の2つの施設があり、それぞれで電子カルテや医療システムを稼働させている。基盤となる院内ネットワークはこれまでも更改を繰り返してきたが、時期によって対応ベンダーや導入製品が異なることもあり、全体像の把握は極めて困難な状況だったという。

「ルータは老朽化して故障も多く、ネットワークの配線も乱雑としており、障害発生時の原因の切り分けも大変だった」

そう語るのは総務課の稗田早紀氏。さらに複数のネットワークベンダーが混在していたため、内容によって対応するベンダーが変わってきてしまい、スタッフにかかる負担は大きかったという。

障害の発生により病棟間の連係やデータの相互参照に不具合が生じ、電子カルテが見られなくなるという致命的な問題も起きたこともあり、ネットワークを見直すタイミングを迎えた際、今まで抱えてきた問題をすべて解決するために院内ネットワークインフラの刷新を決断したと稗田氏は語る。

シスコ・スタート・シリーズ低コスト・安定のICTシステム

病院から院内ネットワークの構築を依頼された日本電算設備は、院内ネットワークを徹底調査。問題を解決するために「シスコ・スタート(Cisco Start)」シリーズの製品を提案した。

「故障が多いとお聞きしていたルータを念頭におき、病院の物理的な全体構成から調査を始めました。プロジェクトは2016年3月頃に始まり、およそ3カ月ほどを経て6月に完了しました。病院の拠点が数カ所あり、ネットワーク構成が込み入っていたので、調査に1カ月ほどかかりましたね」

日本電算設備 大阪支店 営業部 マネージャーの河端敦匡氏はそう話す。ルータとワイヤレスLANアクセスポイントをスタート・シリーズの機器に一新し、さらにセキュリティ機器もシスコ製品に統一。コンパクトな予算で構築できるコストパフォーマンスの高さと、シスコ製品の故障率の低さ、ワイヤレス環境の安定性が選択の要因だったと同社大阪支店 営業部 マネージャーの村田和広氏は語る。

「全体の予算をコンパクトにまとめる必要があったことと、機器の品質をより高めたいという条件にスタート・シリーズが合致したのです。スタート・シリーズについては以前から情報を集めていて、ルータは事前に評価機を借りて検証も行っていました。シスコ製品の故障率の低さなどもこれまでの経験からよくわかっていましたので、ルータに加えて院内のワイヤレス環境の強化を合わせてご提案し、ご納得いただけました」

広畑センチュリー病院はこの提案を採用し、院内ネットワークは一新された。ルータには「Cisco 841MJ」、ワイヤレスLANアクセスポイントには「Cisco Aironet 1700」、セキュリティアプライアンスには「Cisco ASA 5516-X」が採用された。これにより安定した院内ネットワーク基盤が実現し、障害発生は減少。対応ベンダーを一本化したことにより、障害発生時の負担も大幅に軽減されたという。

さらに、「Cisco Aironet 1700」で院内のワイヤレス環境が構築されたことで、モバイル機器を使ってどこでも電子カルテを確認でき、病棟間の連係やデータの相互参照がよりスムースに行えるようになった。

 

 

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「Cisco 841MJ シリーズ」は、簡単な設定で運用できるVPN対応ルータだ。製品クオリティは高く、故障を気にすることなく利用することが可能だ。

 

 

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Cisco Aironet 1700シリーズは、IEEE 802.11acに対応した最新のアクセスポイント。最適化されたローミングで、移動時に最適なアクセスポイントが選択される。

 

 

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PC、サーバ、モバイル機器など、ネットワークに接続したデバイスすべてを安全に運用するためのセキュリティアプライアンス「Cisco ASA 5516-X シリーズ」も採用された。

 

 

専門スタッフの負担軽減よりきめ細かな医療を実現

スタート・シリーズの導入で安定したネットワーク基盤とワイヤレスLAN環境を実現した病院では、今後の展開としてネットワークの冗長化などインフラのさらなる強化、改善、安定したネットワークを活かしたビデオ会議の利用促進なども検討しているという。

安定したICTシステムによるサポートは、院内の専門スタッフが患者への対応に専念できる環境を実現してくれる。広畑センチュリー病院の石橋氏は、スタート・シリーズによって構築された新たなインフラに対してこう語った。

「患者様のためにもしっかりしたインフラができたことは何よりです。今ならここまでのことができるとわかりましたし、すごく便利になってよかったと思っています」

 

 

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広畑センチュリー病院では、本物のフラミンゴを飼育しており、院内からゆったりと観賞できる「 フラミンゴカフェ」も設けている。

 

 

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院内ではCisco Aironet 1700シリーズで構築されたワイヤレスLAN環境を利用し、ノートPCを使ってどこでも電子カルテを閲覧できるようになっている。

 

 

“患者様のためにもしっかりした インフラができたことは何よりです”

 

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上段左:医療法人社団 石橋内科 広畑センチュリー病院 事務長 石橋正子氏/上段右:医療法人社団 石橋内科 広畑センチュリー病院 総務課 稗田早紀氏/下段左:日本電算設備株式会社 大阪支店 営業部 マネージャー 河端敦匡氏/下段右:日本電算設備株式会社 大阪支店 営業部 マネージャー 村田和広氏

 

 

 

 

 

【CASE STUDY3】株式会社寺岡精工

「Cisco Meraki」が担う多拠点ワイヤレス環境管理

電子はかりやPOSレジスター、リサイクル関連機器などを製造している寺岡精工は、岩手、シンガポール、上海、バタム、イギリスに工場を持つグローバル企業だ。日本国内の115拠点に加え、韓国、カナダ、ベルギー、フランス、ドイツ、オランダなどに営業所を持つ同社が選んだのは、クラウド管理型ソリューションだった。 資料提供●シスコシステムズ

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製品・サービス

●Cisco Meraki 「MR16、18、32」
●Cisco Meraki 「MX60、64、80、84、100」
●Cisco Meraki 「MS220-24、220-48」
●Meraki Systems Manager(MDM)

 

課題

●ワイヤレスLANの統制が取れていなかった
●管理やトラブルシューティングが煩雑で大変だった
●総合的にネットワークを管理できるソリューションが必要

 

ソリューション

●クラウド管理型ネットワーク・ソリューション「Cisco Meraki」で環境を構築
●ダッシュボードでの事前設定で導入までの時間とコストを大幅に短縮

 

今後

●アクセスポイントMRシリーズのアップグレードを検討
●PCのMDMによるWi-Fi管理を検討

 

 

社内環境の問題解決

寺岡精工が以前に採用していたネットワーク基盤では、ワイヤレスLANの統制が取れていなかったため、まずは総合的にネットワーク管理ができるソリューションを探すことになった。従来のオンプレミス型コントローラを設置するタイプのシステムをいくつか検討したが、ワイヤレスLANコントローラ本体のコストが高いことや、コントローラのトラブルによるワイヤレスLANそのものへの波及を避けるため、冗長化や管理対応が懸念され、採用するには至らなかったという。

そんな中、寺岡精工のITアーキテクトである夏堀貴仁氏は、クラウド管理型ソリューションである「メラキ(Cisco Meraki)」に出会う。ネットワークをWEB上のダッシュボードでどこからでも監視・管理できるメラキに衝撃を受けたと夏堀氏は語る。

「今までテクニカルなコマンドを打たないと見えなかった情報が、ダッシュボードからいつでも目に見えるというのがすごく新鮮でした。管理者には必要、便利な情報が確認でき、コントロールできるのですから」

当時、メラキはまだ正式な日本進出を始めていなかったため、夏堀氏は担当販売店に特別な依頼をし、APを100台ほど日本まで入荷できるよう調整してもらった。その結果、寺岡精工は日本で初めてメラキ導入の企業となった。

まずは「Meraki MR」を展開し、その1年後に追加で70台、そしてスイッチ「Meraki MS」、セキュリティアプライアンス「Meraki MX」、MDM「Meraki Systems Manager」を導入した。

夏堀氏はメラキのダッシュボードを活用することで、50台ものAPをたったの1人で導入した。

「クラウド側のダッシュボードでの事前セットアップがすごく楽で、実は導入に要した時間はよくわからないんです。逆に少しでも時間があるときに設置していった、みたいな気軽さですね。一気に展開するというより、設定は済んでいるのでいつでも付けられるよ、という感覚でした」

世界のみならず国内に多数の拠点を持つ同社だが、メラキの採用で遠隔支援導入も可能となった。全拠点を回る必要もなくなり、導入にかかる時間は格段に短縮した。

同社では会社支給のスマホ用と、カスタムスプラッシュページを使った、ログインが必要なゲスト用に2つのSSIDを使用している。APに内蔵されたレイヤ7アプリケーションの可視化機能を使うことで、SSIDごとに仕事とは無関係のトラフィックをブロックしたり、帯域幅制限をかけることができるという。またMeraki Systems Managerを使って約2600台の社員用iPhoneを集中管理することも可能になった。さらに、Meraki MXで全世界拠点との接続が容易になった。本来、かなりの時間を要するVPNの設定を、WEB上のダッシュボードでほんの2回クリックするだけで、すべての拠点を安全に接続させることができたのだ。

 

 

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Merakiのアクセスポイント「Meraki MR18」に搭載されたレイヤ7アプリケーションの可視化機能を使うと、デバイス別にポリシーを自動適用でき、セキュアなBYOD環境を構築できる。

 

 

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スイッチ「Meraki MS220」を導入すれば、多数の拠点に設置されているスイッチの設定や管理をクラウドから実行することが可能になり、大規模なネットワークでも効率的に管理できる。

 

 

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Merakiのセキュリティアプライアンス「Meraki MX84」には、アプリケーションファイアウォールやコンテンツフィルタリング機能などのセキュリティ機能に加え、自動VPN機能を搭載。複数拠点のクラウド管理が容易に行える。

 

 

 

 

 

【CASE STUDY4】学校法人玉川聖学院中等部・高等部

学ぶことを楽しくしてくれる環境「Cisco Meraki」

玉川聖学院は、体験的な授業や人との出会いを通して、自分を発見し、多様な人々に共感する世界をつなげる心を養うという教育理念を持ったミッションスクール。中高一貫のICT教育のパイオニアでもある。iPadを積極的に活用した革新的な教育の展開を目標にしたプロジェクトを展開、その実現のために選んだソリューションは? 資料提供●シスコシステムズ

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製品・サービス

●Cisco Meraki MR アクセスポイント
●Cisco Meraki MX セキュリティアプライアンス
●Cisco Meraki MS スイッチ
●Meraki Systems Manager(MDM)

 

課題

●ワイヤレスLANの範囲を拡大する必要がある
●BYODを導入するため、効率的なモバイル機器管理が必須

 

ソリューション

●Cisco Merakiで安定したワイヤレスLAN環境を構築
●Meraki Systems Managerによるモバイル機器の管理

 

今後

●高校1~3年の3学年すべてでiPadを所持して利用
●ワイヤレスLANアクセスポイントの増設

 

 

1人1台のiPadを

1950年に設立された校舎は2000年に改築され、現在の生徒数は中等部と高等部合わせて約800名。ICTインフラとしては、先に導入した有線LANネットワーク環境を部分的にワイヤレスLANにしたという経緯があるが、生徒1人に1台のiPadを持たせるという学校のICTビジョンに基づいたプロジェクトが始まったことで、ワイヤレスLAN環境の拡大が必要となった。

このプロジェクトでは、iPadを学習ツールの1つとして授業や諸活動、家庭学習の道具として使いこなし、課題探求力、伝達発信力を育成するために利用することが目的で、学校側がiPadを配付するのではなく、BYOD (Bring Your Own Device)で個人所有デバイスを学校に持ち込んで使用することが採用された。しかし、BYODの実現にはモバイルデバイス管理が必須。また集中アクセスによる帯域確保も含め、従来のワイヤレスLAN環境を延長するのではなく、新たなネットワーク・ソリューションの導入が検討され、無線、スイッチ、セキュリティとともにMDMも一元管理できる「メラキ(Cisco Meraki)」が採用された。

環境は左記のとおりだが、理科・情報科主任の大沼祐太教員はこう語る。

「導入はゼロタッチなので素早く、ダッシュボードというブラウザベースのアプリを使って管理できるので、とても利便性が高いです」

実際、導入は容易に行え、トラブル発生時にはメラキ専門スタッフがサポートをしてくれる。このため専属のスタッフが不要となる。ICT環境整備を教員が担うケースが多い学校にとって、メラキのネットワーク環境構築は非常に魅力的に映るはずだ。

さて、メラキにより実現するワイヤレスLAN環境は安定性が抜群で、動画コンテンツの利用なども快適に行える。このため、以前では実現できなかった本格的なICT教育が実施できるようになったそうだ。また、メラキSMはデバイス管理機能が充実しており、学習環境では最適な制限をかけられる。玉川聖学院ではゲーム、SNS、生徒によるアプリインストールを禁止しているが、これらの制限も簡単に設定できる。授業中に関係ない動画を見ている人の情報なども記録に残るため、生徒がデバイスを不正な使い方をしないための抑止力としても機能する。生徒や教員からは、学ぶこと、教えることが楽しくなったという声を頻繁に聞くようになったそうだ。

 

 

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生徒たちはiPadでファイル共有をし、インターネットを使ってグループ学習を進めている。職員同士でもファイル共有機能が使われており、同じ教科担当者同士での資料交換などが行われているという。

 

 

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「以前はたくさんの教科書を持ち帰って帰宅後の授業の復習がすごく大変だったけれど、今はiPadでいろいろな教科の復習がとても短い時間の中で効率よくできる。教科書何冊分の資料の力があるなと思います」

 

 

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Meraki Systems Managerは、多数のモバイル機器を集中管理できるMDM。BYODのデバイスと学校が管理するデバイスを効率的に管理するためにはMDMが必須となる。

 

 

 

 

 

【ROAD TO SUCCESS】Ciscoが提案するネットワーク・ソリューション

「Cisco Start」「Cisco Meraki」の効能

シスコとアップルは、iPhoneとiPadをビジネス利用する企業向けに高速で安定したモバイルネットワーク「Fast Lane(ファストレーン)」を提供することで提携したことは前述のとおり。これに対応するネットワークソリューションで、中小規模の企業向けとして提供されているのが、「Cisco Start」と「Cisco Meraki」となる。 資料提供●シスコシステムズ

 

 

ネットワーク基盤の本命

シスコのネットワーク機器やサービスは多岐に渡るが、中でも特にSMB向けといえるのは、「スタート(Cisco Start)」と「メラキ(Cisco Meraki)」である。

スタートはワイヤレスLANアクセスポイントやギガビット対応のアクセススイッチ、VPN対応ルータ、統合型セキュリティアプライアンスから構成されるネットワーク・ソリューション。シスコブランドを踏襲した高品質・高セキュアで比較的安価な製品群だが、設定や管理方法もシンプルにし、IT専任者がいない企業でも安心して利用できる。ビジネスはもちろん、より安全で安定したネットワーク環境が求められる文教向けとしても高い評価を得ている。

一方のメラキはクラウド管理型ソリューションで、クラウド上からネットワークに関するすべての設定、管理が行える。ワイヤレスLANアクセスポイントやアクセススイッチ、セキュリティアプライアンスなどシスコの高品質なネットワーク製品から構成され、MDM「Meraki Systems Manager」でネットワークにつながっているデバイスをクラウドで集中管理できる。

この2つのソリューションは、iOS 10搭載iPhoneやiPadとの組み合わせで最高のパフォーマンスを発揮する。ネットワークの最大の敵はストレスだ。ぜひその効能を体感してほしい。

 

Cisco×Apple「Fast Lane」4つの特徴

POINT1・Wi-Fi接続の最適化「ハンドシェイク」

iOS 10デバイスとFast Laneに対応するシスコのワイヤレスLANアクセスポイントは、お互いを認識するための「ハンドシェイク」を行い、結果、より細かな通信トラフィックの優先制御が行える。

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POINT2・音声・映像を本格的にビジネス利用

Fast Laneに対応したネットワークにつながっているiOS 10デバイスは、アプリごとにネットワーク帯域に利用優先度を設定できるため、音声や映像など大容量データを使うアプリも遅延することなく利用できる。

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POINT3・802.11r/k/v規格を使って高速ローミング

iPhone、iPadでビデオ通話などを行いながら社内を移動する際には、自動的に最適なアクセスポイントが選択され、スムースなローミングが行われる。これは、ローミングを高速に行うための「802.11r/k/v」規格を活用したものだ。

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POINT4・シスコのコラボツールも快適利用

シスコが提供している企業向けのコラボレーションツール「Cisco Spark」や「Cisco WebEx」も、Fast Laneに対応したネットワークならば快適に利用することができる。

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シスコが注力する中小企業向けソリューション

シスコが開発・提供しているネットワークソリューション「Cisco Start」と「Cisco Meraki」は、どちらもルーティングから、スイッチング、セキュリティ、無線LANまで、中堅・中小企業向けネットワーク・ソリューションを包括してサポートできる。前者はオンプレミス型、後者はクラウド管理型だ。セキュリティポリシーや予算の関係でオンプレミスを選ぶ場合は、「Cisco Start」が向いている。

一方、多拠点を限られたリソースでサポートする場合などは、クラウド管理型の「Cisco Meraki」のほうが効率的に導入できるだろう。どちらもネットワーク品質は高く「Fast Lane」にも対応するので、自社の環境に合わせて選択すればOKだ。

日本市場向け製品、ソリューションの開発・提供

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シスコではCisco StartとCisco Merakiを日本のSMB市場ニーズに適応した製品群として、今後さらに開発を進めていくとしている。いずれも“シスコ・ブランド品質”を維持しながら、低コスト、管理のしやすさにフォーカス。ちなみに、直近ではメラキ ダッシュボードの日本語対応をリリース予定である。

 

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Fast Lane設定 設定はMDMから行える

通信を優先させるアプリの設定など、Fast Laneに関連した設定は、シスコの提供するMeraki Systems Managerから行える。グラフィカルなインターフェイスで簡単に設定することが可能だ。

 

 

【Cisco Start】文教セレクション

数多くの教室や体育館などの広大なスペースを持つ学校には、高速で安定したネットワークインフラが必要となる。多数の生徒、教師が同時アクセスするのはもちろん、教材として動画などの大容量コンテンツが利用されることが多かったり、生徒が不正な使い方をしないように監視できるシステムが必要だったりと、ネットワーク・ソリューションに求められる要素は多い。シスコが提供する「Cisco Start 文教セレクション」ならば、高品質なワイヤレスLANアクセスポイントを使った安定・高速のネットワーク環境を低コストで導入することができる。設定や管理もシンプルな操作で行えるので、ネットワーク専任スタッフを持たない学校でも安心して導入可能だ。

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Cisco StartのワイヤレスLANアクセスポイントを使うと1台で2チャンネルのアンテナが接続できるため、少ないアクセスポイントで広いエリアをサポートできる。

 

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「Cisco CleanAirテクノロジー」により電波の状態は常に監視され、干渉源の検出、分析から解決までを自動で行ってくれる。これにより、学校で必要とされる通信の安定性が保たれる。

 

 

 

【セキュア端末】
統合セキュリティアプライアンス「Cisco ASA 5516-X」シリーズには、強力な不正侵入防御(IPS)、3000種類以上のアプリを可視化する次世代ファイアウォール、業界最高水準のマルウェア防御などを搭載しており、ネットワーク内のすべての端末を脅威から守ってくれる。

 

【新製品Aironet】
新製品のワイヤレスLANアクセスポイント「Cisco Aironet 1830/1850 シリーズ」は、IEEE 802.11ac Wave2に対応し、高速データ通信による効率化と転送時間の短縮、25台までの管理・制御が可能、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドサポート、日本語GUIなどの特徴を持つ。

 

【SMBにも】
Merakiは、SMB から大規模エンタープライズまで幅広い企業で導入されている。すべての管理をクラウドベースで行えるため、在宅管理者向けの環境構築にも向いている。私物端末の業務利用(BYOD)向け機能も用意されており、活用範囲はかなり広い。

 

【MerakiMR】
Meraki MRアクセスポイントによって構築されるワイヤレスLAN環境は、高速で安定した通信を実現してくれる。動画コンテンツの再生などネットワークに負荷がかかる作業も快適に行える。玉川聖学院では今後もワイヤレスLANアクセスポイントの増設を検討している。

 

【iOS 10対応】
iOS 10デバイス対応のシスコ製品は今のところ、無線LANアクセスポイント「Aironet」「Meraki MR」シリーズ、MDM「Meraki Systems Manager」、キャッシュ「Cisco ISR4000(Akamai Connect)」シリーズ、コラボアプリ「Cisco Spark」「Cisco WebEx」となっている。

 

【iOS 10が優先】
「Cisco Start」「Cisco Meraki」でネットワーク環境を構築した場合、そのネットワーク内にAndroidやWindowsデバイスを導入することはもちろん可能だ。ただし、「Fast Lane」はiOS 10搭載のiOSデバイスでしか機能しない。他デバイスでは通信を優先させたりすることはできない。



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