2016.12.24
アップルの開発したプログラミング言語「Swift」で、レッツ・プログラミング!
歩き回りながらデバックするアプリ
今回は、iPhoneに搭載されているGPSを使って、現在位置の緯度・経度の情報を取得するアプリケーションの作成にチャレンジしてみましょう。加えて、iPhoneに表示した地図の上に、自分の移動した場所を書き込みながら、移動にかかった時間や移動した距離を計算して、健康を管理したり、旅行の思い出を振り返ったりできる機能を追加していきたいと思います。
iOSはユーザのプライバシー保護を最優先に考えているOSなので、アプリで位置情報を取得したいと思っても、そう簡単には取得させてもらえません。位置情報を扱うアプリは、OSからユーザにメッセージを表示してもらい、位置情報を使っても良いことを確認してもらう必要があるからです。そのため、位置情報を使う機構自体は単純なのですが、ほかのアプリ制作と比べて、プライバシー保護の設定を行う手順が少しだけややこしくなります。それを乗り越えて、iPhoneを持って自分の家の周りを歩き回りながらデバッグする面白さを体験してください。
【STEP 1】プロジェクトを作ろう
Xcodeのメニューから[File]→[New]→[Project]を選んで、新しいプロジェクトを作成します。プロジェクトの種類には[Single View Application]を選択して、右下の[Next]ボタンを押しましょう。
[Product Name]には[Walk Memory]と入力して、[Organization Identifier]には[mytest]と入力し、[Language]に[Swift]を選択して右下の[Next]ボタンを押してください。最後に保存場所を選んでプロジェクトの作成を完了させます。
位置情報にアクセスする設定を行うために、ウィンドウ左上の青いプロジェクトアイコンを選択しましょう。
[Info]タブを選択したら、[+]ボタンを押して新しい設定キーを追加します。リストから[Privacy - Location Always Usage Description]を選択して追加します。値には「位置情報を記録」と入力しておきましょう。