2016.11.20
アップナップによるスリープを無効化する
macOSに搭載されている省エネ機能の1つが「アップナップ(App Nap)」です。使用中のソフト(のウインドウ)がほかのウインドウに隠れたと判断すると、そのソフトを休眠状態にしてシステムへの負荷を軽減し、バッテリの節約/駆動時間の延長を実現します。
確かにアップナップは省エネに効果がありますが、その機能がかえって作業の邪魔になることも。たとえば映像・音楽の制作に用いるソフトのように、一瞬でも処理が中断されると困るものがあるからです。OS Xエルキャピタンまでなら情報画面でアップナップを無効化することもできましたが、 macOSシエラではこれができません。
そんなときは、ターミナルから[デフォルト(defaults)」コマンドを実行し、アップナップを無効化しましょう。現在作業中のユーザを再ログイン(システム再起動も可)したあと、「アクティビティモニタ」で確認すれば、アップナップが作動しているソフトが1つもないことがわかります。
●コマンド
defaults write NSGlobalDomain NSAppSleepDisabled -bool yes [リターン]
●元に戻す
defaults delete NSGlobalDomain NSAppSleepDisabled [リターン]
※[リターン]は入力せず、ここまで入力したら[リターン]キーで確定してください。以下も同様です。
アップナップが機能しているかは、「アクティビティモニタ」の[表示]メニューにある[表示項目]で[App Nap]をチェックすればわかります。