2016.11.22
企業の悩みを「みらいチャレンジ株式会社」の徳本昌大氏と中野秀俊氏が、さまざまな観点から解決していく。
解釈の仕方が異なる「表現物のオリジナリティ」
─今回のテーマは「著作権」です。企業活動を行ううえでは絶対に知っておくべき知識ですが、正確に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。
中野●たしかに著作権に関しては、企業からご相談を受けることが多いですね。
徳本●インターネット前後で著作権に関するトラブルが増えた印象があるけど、どうなのかな?
中野●著作権に詳しくない個人がブログやSNSで情報発信できるようになったことで、やはり著作権がらみのトラブルはとても増えていますよ。
徳本●よくあるのは個人が企業の著作権を侵害してしまうケースだよね。テレビや雑誌を写真に撮って気軽にSNSに投稿してしまうことも、著作権侵害だしね。
中野●そうですね。ただ、個人相手だと黙認されるケースも多くあります。
徳本●それに最近は、逆のパターンも増えているよね。つまり、企業が個人の著作権を侵害してしまうこと。具体的にいうと、企業が運営するまとめサイトやキュレーションメディアが個人のブログやSNSから写真を無断で持ってきて掲載してしまうんだ。これに気づいたブロガーなどが指摘して企業が炎上する…なんてことも増えてきた。