2016.11.21
アップル的"Think Different"を実践している企業にフォーカス!
株式会社カブク
産業用3Dプリンタを用いた製品を誰でも活用できるマーケットプレイス「rinkak(リンカク)」と、法人向け3Dプリント技術のソリューション提供などを展開し、大きな注目を集めている。【URL】http://www.kabuku.co.jp
原点は東大阪の町工場
21世紀の製造業を考えるうえで、第4の産業革命といわれる独政府の「インダストリー4.0」プロジェクトの動きや、北米を中心とした「IoT(モノのインターネット)」の興隆は見逃すことができない。また、それを支える基幹技術の1つである「3Dプリンタ」も低価格化が進み、コンシューマ向けの流行から製造プロセスへの本格導入へとフェーズを移しつつある。
だが、マスメディアをはじめ、ものづくり大国と自負してきた日本の製造業に関わる人ですら、目の前で展開される100年に1度あるかどうかの“革命”がもたらすインパクトを正しく認識できず、いまだに一過性の「バズワード」として捉えてしまっている感は否めない。
そうした表面的な流れに惑わされずに3Dプリンタ技術の本質を見極め、日本の製造業にイノベーションをもたらすための新事業を起ち上げた経営者が、稲田雅彦さんだ。