2016.10.13
9月4日、アップル名古屋栄で「iPhoneのアクセシビリティ機能を活用して街へ出かけよう」と題したイベントが行われ、名古屋盲人情報文化センターでIT支援活動を行う富士通システムズ・ウエストの星野史充氏がアクセシビリティ機能を紹介した。星野氏自身も視覚に障がいを持っており、当事者ならではの内容の濃いイベントとなった。
ボイスオーバーという魅力
アップル名古屋栄で行われたイベント「iPhoneのアクセシビリティ機能を活用して街へ出かけよう」では、星野史充氏が視覚障がい者の観点からiPhoneのアクセシビリティ機能を紹介した。
星野氏は、富士通製の音声アシスト機能つきスマートフォンのテスターをしていた経験を持つ。最初に買ったiPhoneは6だったそうだが、端末の操作性が似ていたため、それほど困ることはなかったそうだ。
iOSには、「ボイスオーバー」というアクセシビリティ機能がある。この機能を使うと、タッチした場所の項目が音声で読み上げられる。しかもボイスオーバーには「操作練習」という機能があり、星野氏はこの練習機能を繰り返すことで仕組みを理解できたという。
星野氏によると、iPhoneはボイスオーバーをオンにしていると、ロック画面の操作でも、これ以上先に操作を受け付けないことを違う音で知らせてくれるという。音によるフィードバックだけでも、操作に迷うことがないのだ。ボイスオーバーはほかにも、2本指で上側にスワイプすることで、ホーム画面にあるアプリを先頭から読み上げてくれる機能などがあり、視覚に頼らずに操作を行うための機能が充実していると説明した。