2016.07.07
スマートフォン市場の飽和、中国市場の景気減速、iPhone初の販売台数減で下落していたアップル株が、5月中頃に反発し、それから少しずつ上昇し始めた。きっかけは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが投じたおよそ10億ドルだった。
持続性を持たないハイテク株
5月の中頃、1つのニュースが投資家たちに衝撃を与えた。ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが、今年第1四半期にアップルの株式981万株を約10億ドルで取得したのだ。
バフェット氏は、コカ・コーラなどの堅実なビジネスを展開する優良株を長期保有する主義で知られる。いくら短期的に大きな成長が予想できても、持続性を持たない銘柄は敬遠する。その代表が、先端技術を手掛ける企業のハイテク株だった。