アナログレコードの基礎知識●いちから知りたい!Macでレコード録音|MacFan

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アナログレコードの基礎知識●いちから知りたい!Macでレコード録音

文●中村朝美

アナログレコードの基礎知識

アナログレコードを触ったことがない方もいると思うので、まずは基礎から解説していきましょう。アナログレコードは文字どおりアナログ方式で音声を記録したメディアです。世界で初めて稼動した(再生可能な)レコードは、かのエジソンが1877年に発明した「フォノグラフ」というもので、直径8センチほどの蝋の円筒に針で音溝を記録するのでした。その基本原理は後のレコードと同じで、記録媒体に針を使って音の波形を溝として刻み、それをなぞって再生するという仕組みです。

その後、円盤式レコードの普及が進み、材質の変更やレコードプレーヤ自体の改良も相まって、音質が飛躍的に向上。1980年代にCDが台頭してくるまで、大衆の音楽メディアとして広く親しまれてきました。

アナログレコードのユニークなところは、純粋な空気の振動そのものが時間的な連続性を持って溝に刻まれているということです。カセットテープのように磁気だったり、CDのように光学的な変換がされていないため、ある意味で原音がそのまま収録されているといえます。