2016.02.04
世界最大級のエレクトロニクスショー「CES 2016」が、2016年1月6~9日に開催された。最先端の家電やデジタルデバイスが展示・発表されたが、Macユーザとして特に興味深いのは、2015年6月に発表された新インターフェイス、サンダーボルト3に関する状況だ。新世代の高速規格は、意外な「悩みの種」を抱えているようだ。
ウィンドウズで普及が始まる
サンダーボルトは、2011年2月に発売されたMacBookプロからMacに採用された。2013年10月に発売されたMacBookプロからはサンダーボルト2に変更され、現在はMacBookを除くすべてのMacラインアップにこのインターフェイスが搭載されている。
このサンダーボルトは、インテルが主導権を握ってはいるものの、なかなかウィンドウズPCでは普及するに至らず、実質的にアップル専用インターフェイスという状態が続いていた。しかし、2015年6月に発表されたサンダーボルト3に関しては、ずいぶんと事情が変わってきそうだ。アップルは未だに採用製品を発売していないが、ウィンドウズ10搭載パソコンでは、ソニーの「VAIO S11」をはじめ、デルから10製品、レノボから2製品のノートパソコンがリリースされている。また、MSIとギガバイトからも、数種類のサンダーボルト3ポート搭載マザーボードが発売済みだ。
この背景にはUSB-C採用PCの普及があり、より高速なインターフェイスを備えるハイエンド製品としてアピールするためにサンダーボルト3が採用されているようだ。