2015.09.28
ついにiOSは、最終のMac OSと同じバージョンに到達した。初代MacからMac OS 9のリリースまでは15年かかったが、初代iPhoneの登場からここまでわずか8年。iOSの進化の速さがうかがえる。基本的な機能はすでに揃い、ブラッシュアップが続いているiOSだが、もちろん新しい機能がないわけではない。特にiPadがパソコンのように使われていることを受け、マルチタスキング機能が強化されたことが目玉だ。そのほか、OS Xとも連係するメモの進化やセキュリティの強化にも注目したい。今回はそうしたリリース直前情報をお届けしよう。
確認しておきたい対応デバイス
iOS 9のポイントはプロアクティブとプロダクティビティである。プロアクティブについては8月号で解説したので、今回はプロダクティビティについて詳しくみていきたい。その前にiOS 9のリリース時期と対応デバイスをおさらいしておこう。
例年のスケジュールならば9月中旬から下旬にアップデータが「設定」アプリに配信されるはずだ。ここで気になるのは自分のデバイスがアップグレードできるのかどうか。しかし、安心してほしい。現行のiOS 8が動作するiPhoneやiPad、iPodタッチはもれなくiOS 9にアップグレード可能だ。
さらに、iOS 8のアップグレードにはデバイスの空き容量が4.58GBも必要だったが、今回は1.3GBに縮小している。16GBモデルのユーザはいったんアプリを削除するなどの面倒を強いられたが、これなら多くのユーザがアップグレードしやすくなるだろう。