2023.03.09
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はじめての子育てを機に、ベビーテック製品を導入し始めた筆者。その中でも特に活用しているのが「CuboAi Plusスマートベビーモニター」だ。AI技術を搭載し、とにかく高機能な小鳥型ベビーモニタの試用レビューをお届けする。
わかっていたけど大変…
私事で恐縮だが、先日子どもが生まれた。喜びもつかの間、はじめての子育てに悪戦苦闘の日々を過ごしている。本稿執筆時点で生後2カ月のため、どうしても赤ちゃんの様子が心配になってしまい目が離せず、夫婦ともになかなか気が休まるタイミングがないのが悩みだった。
そんな育児の負担を少しでも軽減すべく、産前から注目していたのが「ベビーテック」だ。「ベビー(赤ちゃん)」と「テクノロジー(技術)」を組み合わせた造語で、子育てにテクノロジーを活用することを指す。巷ではそうした育児をサポートするデバイスやアプリが続々と登場しており、職業柄、積極的に導入している。
その中でも、今や我が家で「必要不可欠」な存在となっているのが、今回紹介する「CuboAi Plusスマートベビーモニター(以下、CuboAi)」だ。いわゆる「ベビーモニタ」にカテゴライズされる製品で、カメラを通して離れた場所から赤ちゃんの様子を見守ることができる。ほかの製品との違いは、赤ちゃんの見守りに特化した豊富な機能群。とにかく「多機能」なので、順を追って説明していこう。
セッティングは簡単
CuboAiは可愛らしい小鳥型のデザインが特長だ。いわゆる“カメラ然”とした見た目ではないので、部屋の中に設置していても悪目立ちすることはなく、少なくとも私の妻からは高評価だった(ここ意外と大事なポイント!)。
取り付け方法は3種類。ベビーベッドの柱などに設置する「ベビーベッドスタンド」、床に置く「フロアスタンド」は上からの俯瞰撮影に、「モバイルスタンド」は水平撮影に向いている。間取りや使用シーンに合わせて設置しよう。
本体に「温度&湿度センサ」を取り付けたあと、付属の電源アダプタとUSB-Cケーブルを接続すれば準備はOKだ。ちなみに、我が家ではコンセント位置の関係で「フロアスタンド」に本体を設置した。
本体の設定は「CuboAi」アプリから行う。Wi-Fiなど各種設定後にアプリ上に表示されるQRコードをCuboAi本体のカメラに読み取らせるだけでペアリングを完了できるので、機械音痴の人でも心配ないだろう。
セッティングが終わると、アプリ上にCuboAiのカメラからの映像が表示される。驚いたのはその画質の良さだ。1080p HD広角カメラを搭載するため、クリアな映像が広がる。就寝中の夜間の暗い中でも、ぼやけたりせず、細部までくっきりと表示されるため、表情までしっかりと把握できるのもうれしい。
赤ちゃんを危険から守る
CuboAiの機能は「安全」「睡眠」「思い出」という3つのキーワードで分けることができる。ひとつずつ説明しよう。
まずは「安全」について。小さなことから大きなことまで、赤ちゃんの毎日には事故の芽がたくさん存在する。危ない目に遭わないために、CuboAiには赤ちゃんを注意深く見守ってくれる機能が備わっている。その筆頭が「顔認識カバー防止&寝返りアラート」だ。
たとえば何かの拍子にガーゼなどが赤ちゃんの顔にかかってしまったとしよう。すると、CuboAiがそれを認識し、即座にアプリからアラートを通知してくれる。寝返りから返れなくなったり、うつ伏せ寝になったりしたときも同様だ。
また、「泣き声アラート」にも助けられた。その名のとおり、赤ちゃんの泣き声を検知してアラートを通知してくれる機能で、たとえば寝かしつけ後に赤ちゃんが起きて泣いてしまったときでも、すぐに気づくことができる。
そのほか、AI(人工知能)が赤ちゃんの咳を検知して、アラートとともに咳をしている20秒間の動画を表示してくれる「咳検出アラート」も非常に便利だった。
「安全」という視点において、ぜひCuboAiと一緒に使うべきなのが、別売りの「ベビーセンサーパッド」だ。アプリ上でモニタリングしていると、赤ちゃんの姿は見えるのだけど、呼吸をしているのかが映像だけではわからずに、何かあったのではないかと不安になってしまうことがある。そんなとき、これをベッドの下などに設置すれば、赤ちゃんの「微振動」を感知してくれるので、とにかく安心できる。もちろん、動きが感知できない場合は、即座に通知されるようになっている。
成長を見守る鳥
赤ちゃんは生活リズムが整っていないため、昼夜の区別もなく、短い睡眠を繰り返すもの。そんな「睡眠」のシーンで役立つのがCuboAiの「睡眠分析」だ。
「泣く」「動く」「就寝」など、一晩の出来事をまとめてレポート化してくれるため、朝起きて振り返ることができる。「目が覚めた回数」や「寝るまでの平均時間」「最長連続睡眠時間」なども集計してくれるため、赤ちゃんの変化にも気づきやすくなる。
また、寝かしつけ時に役立つ「子守唄」を本体から流すことができるのもうれしいポイントだった。雨といった自然の音や、ホワイトノイズ、赤ちゃん向けのクラシック音楽などが用意されており、アプリから操作可能だ。
最後に、私がもっとも魅力的に感じたのが、「思い出」についての機能の豊富さだ。
まずは「過去18時間の録画再生」ができること。日中仕事をしていても、その間赤ちゃんがどんな様子だったのか、帰宅中に確認できたため、個人的にとても重宝した。
また、「自動フォトキャプチャ」や「成長アルバム」も赤ちゃんの成長を記録してくれる機能だ。前者は、赤ちゃんが笑ったり、泣いたり、大きく動いたりすると、AIが感知して、自動的に写真を撮ってアプリに保存してくれる。後者は1日の出来事を写真や動画でまとめて振り返ることができる。
偶然だと思うが、赤ちゃんがCuboAiに“カメラ目線”をしている写真を撮ってくれるなど、両機能は思い出づくりに大いに役立っている。気づいたらiPhoneのカメラロールが、CuboAiが撮影してくれた写真でいっぱいになっていることも(笑)。
ということで、もはや我が家の一員として欠かせないCuboAi。まだまだ使えていない機能もあり、それらは今後赤ちゃんが成長するにしたがって出番が増えるようだ。価格はCuboAiが「3万5800円」、ベビーセンサーパッド付きが「5万3800円」と多少値は張るものの、十分その価値はあると感じる。皆さんも“一家に一鳥”いかが?