トレンドマイクロ | ウイルスバスター モバイル|MacFan

アラカルト アップルのミカタ

トレンドマイクロ | ウイルスバスター モバイル

文●栗原亮構成●Mac Fan編集部写真●黒田彰、竹澤宏(人物写真)

トレンドマイクロのおすすめの製品群の魅力に迫る!

トレンドマイクロ株式会社

「ウイルスバスター」シリーズをはじめ、コンピュータやスマートフォン、タブレットといったデジタルライフの安全を守るためのソリューションを提供するセキュリティベンダーです。[URL]https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome.html

 

ウイルスバスター モバイル

[発売]Trend Micro Incorporated
[価格]月額360円、年額3000円 ※ともに自動更新(2022年11月時点 App Store価格)
[場所]App Store>ユーティリティ

iPhoneやAndroidなどに最適化されたスマートフォン向けセキュリティアプリ。両プラットフォームを合計した国内でのダウンロード数はセキュリティ部門で第1位になるなどの実績があります。第三者機関が実施したネット詐欺サイトのブロックテストでも、対象アプリの中で最高のブロック率をマークしました。

 

【この人に聞きました!】転法輪浩昭さん

トレンドマイクロ株式会社
コンシューマ マーケティング本部

ネット詐欺が蔓延している昨今、iPhoneといえどセキュリティ対策は必須といえます!

 

 

世界有数のセキュリティベンダーのひとつであるトレンドマイクロによると、iPhoneなどのモバイルデバイスにおいてもセキュリティ対策が重要と言います。その理由は何か、また、さまざまな脅威に対してどのようにユーザを守っているのか、同社コンシューママーケティング担当の転法輪浩昭さんにお聞きしました。

 

iPhoneも安心できない

MF●一般的にiPhoneの安全性は高く、セキュリティ対策は要らないのでは?というイメージがあります。

転法輪●そうした認識が広まっているのは承知しています。アップストア以外からアプリをインストールできないなど、たしかにPCやアンドロイドに比べるとiPhoneはセキュアであると言えるでしょう。しかし、いくらマルウェアなど不正アプリ対策に優れたシステムでも、悪意ある攻撃者はさまざまな手法でユーザの個人情報やクレジットカード番号などを狙って攻撃してきます。その代表的な例が偽サイトや偽SMSを使ったもので、トレンドマイクロで監視しているデータでも多くの人がそのような攻撃にあっていることがわかっています。

MF●いくら安全なシステムであっても、デバイスを扱うユーザが騙されてしまうのですね。ネット詐欺にもいろいろ種類がありますが、どのような手口が多いのでしょうか。

転法輪●やはり、本物のWebサイトやサービスを装って、IDやパスワードなどを詐取するフィッシングサイトが認知件数としては多いです。こうした危険なWebサイトへ誘導する方法としてはメールのほか、SMS(ショートメッセージサービス)なども利用されます。最近だと国税庁の差し押さえ執行を装ったメッセージ送信がされるなどの事例が「フィッシング対策協議会」によって報告されています。

MF●以前までは、メールやメッセージの日本語が不自然など、警戒することも可能でしたが、最近では見分けがつかない偽メールが増えている印象です。「ウイルスバスター モバイル」では、どのようにして、危険なWebサイトへのアクセスをブロックしているのでしょうか。

転法輪●仕組みをわかりやすく説明すると、iPhoneの端末上でVPN(Virtual Private Network)を利用してサファリ(Safari)などの通信をウイルスバスター モバイルがチェックできるようにし、安全性が確認された場合はそのまま通信します。リンク先が不正と判断される場合はWebブラウザ側に警告を表示してブロックします。

MF●サファリ以外のWebブラウザを使った場合や、プライベートブラウズの場合も機能するのでしょうか。

転法輪●iOSやアプリそのものの機能に干渉するのではなく、インターネット通信の仕組みを利用しているので問題なく利用いただけます。不正サイトの判定は機械学習ベースで行われているので精度は高く、特に日本語の偽サイトや攻撃に対して強いという自負があります。

 

詐欺メッセージへの対策

MF●「メッセージ」アプリのSMSについては、どのように保護しているのでしょうか。

転法輪●こちらは、Webブラウザとは仕組みが異なり、不明な送信者からの迷惑メッセージをフィルタリングするiOS の仕組みをウイルスバスター モバイルが利用する形で保護しています。この機能を有効にするとフィルタリングされたメッセージが自動的に「迷惑メッセージ」に振り分けられるので、溜まっているメッセージがあるかどうか、定期的に確認してみるのもおすすめです。

MF●アップルユーザを狙った攻撃手法はまだありますか?

転法輪●これは以前からときどき流行するのですが、iOS標準の「カレンダー」を標的としたカレンダースパムというものがあります。これはカレンダーに身に覚えのないイベントを追加し、そこから不正なサイトへ誘導する手口です。

MF●実は以前カレンダースパムで勝手にイベントが追加されてしまったことがあります。急にポップアップが表示されるので戸惑ってしまうんですよね。

転法輪●ぜひウイルスバスター モバイルの「カレンダースパム対策」機能を活用してください。それ以外でも、当社ではさまざまなアプローチでiOS向けのセキュリティを高めるアプリやサービスを展開しているので、ぜひ組み合わせて対策をしていただきたいです。

 

サイトの安全性を判定して即座にブロック!

ウイルスバスター モバイルは不正サイトに対する対策機能が豊富です。SafariやChromeといったブラウザはもちろん、LINEやFacebookなどのアプリ内のブラウザからWebサイトにアクセスする際でも、サイトの安全性を判定し、不正なサイトから守ります。

 

怪しいメッセージを自動振り分け

送信元不明の危険なメッセージの対策には、「メッセージスキャン」機能が有効です。「設定」アプリから[メッセージ]→[不明な送信者および送信メッセージ]→[ウイルスバスター]→[有効にする]をタップすると、「迷惑メッセージ」タブが追加され、危険なメッセージが自動で振り分けられます。

 

カレンダースパムをまとめて削除

ウイルスバスター モバイルは近年増えているカレンダースパムの対策も行えます。「設定」アプリでカレンダーへのアクセスを許可するとカレンダースパム対策機能が有効になり、スパムのイベントを一括で削除できます

 

 

トレンドマイクロの2つのアプリで さらにセキュリティを強化しよう!

「ウイルスバスター モバイル」のほかにも、トレンドマイクロではさまざまなセキュリティツールを提供しています。「パスワードマネージャー」は、その名の示すとおり、ユーザのIDやパスワードを一元的に管理できるアプリです。パスワードの使い回しなどの危険性がないかを確認する機能のほか、登録してある情報が流出してしまっているのかどうかも確認できます。

また、「フリーWi-Fiプロテクション」は公共施設や喫茶店などに設置されているフリーWi-Fiを安全に利用するためのアプリ。十分な安全性が確保されていないネットワークの場合は、自動的にVPN経由の接続に切り替わり、メールの内容の覗き見や個人情報の流出の危険性を減らします。

 

パスワードマネージャー
[開発]Trend Micro Incorporated
[価格]月額280円、年額2800円※ともに自動更新(2022年11月時点 App Store価格)
[場所]App Store>仕事効率化

「パスワードマネージャー」を利用すれば、WebサービスのIDやパスワードなどの個人情報を安全かつ一元的に管理可能。また、個人情報が流出していないか監視し、流出を検知すると警告とともに対処方法をお知らせします。

 

フリーWi-Fiプロテクション
[開発]Trend Micro Incorporated
[価格]月額280円、年額2600円※ともに自動更新(2022年11月時点 App Store価格)
[場所]App Store>仕事効率化

「フリーWi-Fiプロテクション」を利用していれば、もし危険なWi-Fiネットワークに接続してしまった場合でも安心です。VPNで通信を強力に暗号化するので通信内容を覗き見されてしまうリスクを減らせます。