スターテック・ドットコム・ジャパン | 102B-USBC-MULTIPORT|MacFan

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スターテック・ドットコム・ジャパン | 102B-USBC-MULTIPORT

文●栗原亮構成●Mac Fan編集部写真●黒田彰

今おすすめの最新プロダクトの魅力に迫る!

スターテック・ドットコム・ジャパン株式会社

StarTech.comは、1985年にカナダオンタリオ州ロンドンで設立。現在、アメリカ、カナダ、イギリス、日本など世界23カ国で事業を展開するコネクタ、IT部品の製造メーカー(2008年にISO 9001登録)です。ITプロフェッショナルが必要とする見つけにくい製品を特定し、探し出し入手するソリューションを提供しています。また、StarTech.comは、幅広いコネクタ部品とともに、必要な製品を簡単に特定できるオンラインツール、およびリソースを提供しています。【URL】https://www.startech.com/ja-jp/

 

102B-USBC-MULTIPORT

[発売]スターテック・ドットコム・ジャパン[価格]3万7079円
[URL]https://www.startech.com/ja-jp/cards-adapters/102b-usbc-multiport

持ち運びも可能なUSB-C接続の7-in-1マルチポートアダプタ。本体部分は170(W)×45(H)×140(D)mmで重さは318gです。4K/60Hz対応のHDMI出力ポートを2基搭載するなど、7-in-1の高い拡張性を持ち、ITプロフェッショナルのニーズに確実に応えます。

 

 

【私がレビューします】Mac Fan編集部 笹本貴大

本誌編集長。Macの周辺機器として、個人的に今一番欠かせないのはUSB-Cドックかもしれません。

 

 

 

日本市場に再上陸!注目のアクセサリ製品

スターテック・ドットコム(StarTech.com)は1985年にカナダで創業したITプロフェッショナル向けの接続部品機器メーカー。ネットワーク機器やディスプレイアダプタ、ケーブルなど2200種類以上の豊富なアイテム群を擁し、USB-C接続のドッキングステーション(USBドック)だけでも約20種類以上をラインアップしています。

マルチポートを備えたUSBドックの中でも、多くのMacユーザに適したモデルが「102B-USBC-MULTIPORT」(以下102B)です。フラットな形状の本体デザインが印象的で、机の天板に安定的に設置できるためポート類へのケーブルの抜き差しが楽に行えます。

一方で、外出先などへの持ち運びも考慮されており、MacBookからのバスパワーで駆動する点も見逃せません。そして、何よりITプロ向けのパフォーマンスが重視された最上位モデルの位置付けのため、4K/60HzのUHD映像をHDMIでデュアル出力できることが102Bにおける最大の特長と言えるでしょう。

 

4Kディスプレイの複数台接続に対応

近年のアップルシリコン搭載Macでは、サンダーボルト/USB4ポートからの外部ディスプレイ出力が同時に1台までという制約がネックで、映像編集などマルチディスプレイ環境が求められるシーンでは不便を強いられることもありました。

そんな場合でも、102Bには映像機器の分野ではすでにメジャーになりつつあるディスプレイリンク(DisplayLink)社の「DL-6950」コントローラチップを搭載しているので、ドライバソフトをインストールするだけでアップルシリコン搭載Macでも手軽にマルチディスプレイ環境が構築できます。

コンパクトさが優先されたUSB-Cハブなどでは、4K出力に対応していてもリフレッシュレートが最大30Hzという製品もあります。それに対して、102Bでは4K/60Hzの滑らかな映像出力を同時に2台サポートするという、まさにハイエンドモデルに相応しいスペックとなっています。

これだけの性能と拡張性を持つドッキングステーションは高価なイメージがあるかもしれません。ところが、102Bでは実売で3万円台という価格設定となっていて、お買い得な印象すらあります。また、本製品に限らずスターテック・ドットコムの全モデルが3年保証付きであり、万が一の故障の際には修理ではなく交換対応という万全のサポート体制が構築されています。業務でドッキングステーションを利用している人にとっては安心材料になるはずです。

 

ITプロから支持される理由

さらに詳細な仕様を確認していくと、102BのUSB-Cポートは最新の充電規格であるUSB PD(Power Delivery)3.0に対応し、最大100Wのパススルー出力が可能であることがわかります。ユニークなのは、102B本体で18W分の出力をリザーブしているため、常に安定して周辺機器側へ電力を供給できること。

安価なUSB-Cハブなどでは供給する電力が不足した際などにHDMI出力の接続が不安定になったり、ビデオの画質が劣化したりするといったトラブルが生じやすくなりますが、102Bでは設計レベルでこうしたリスクを最小限に抑えられています。

さらに、データ転送速度が最大160MB/秒のSD 4.0カードリーダも搭載されているので、数ギガバイトにもおよぶ映像ファイルなどをMacBookエアにコピーする際にも、その威力を発揮します。

また、102Bにはギガビットイーサネット端子も備わっており、高解像度な映像配信など大容量の通信を必要とするシーンでも高速かつ安定して利用できます。もともとスターテック・ドットコムはITプロ向けのネットワーク機器を多く取り扱っているため、企業や学校のLAN内で複数人のユーザが利用する環境にも適している点は注目に値します。

たとえば、ドッキングステーション経由でMacを社内LANに接続すると、デバイス固有のMACアドレスが見えなくなることがあります。102BにはITプロ用の接続ツール(ウィンドウズ用)が用意されていて、MACアドレスのパススルー機能やイベントモニタ機能などによってIT管理者がMacの識別や利用状況の把握が可能で、セキュリティも担保できるというわけです。こうした管理機能はユーザサイドからは見えにくい部分ですが、映像制作のスタジオやセキュアなデバイス管理が求められる企業や大学などでは必須の機能と言えるでしょう。

 

 

「102B-USBC-MULTIPORT」のココがすごい!

高速SDカードスロットなどクリエイターも納得の仕様

最大160MB/秒のデータ転送速度を持つSD 4.0カードリーダを搭載することで、大容量サイズの動画ファイルなどをMac本体にスピーディにコピーできます。

 

4K/60HzのデュアルHDMI出力に対応

DisplayLink認証の「DisplayLink DL-6950コントローラ」を搭載することで、外部ディスプレイ出力が1台までに制限されているAppleシリコン搭載Macでも4K/60HzのデュアルHDMI出力が可能になります。

 

デスクトップMac級の拡張性を実現!

本体に備わる55cmのUSB-CケーブルをMacと接続するだけで、最大10Gbpsのデータ転送能力を持つUSB 3.2 Gen 2のハブとして動作します。最大100WのUSB PD 3.0にも対応し、急速充電も可能です。

 

ITプロに欠かせないハイブリッド型ドック「DK30C2DPEP」

 

【私がおすすめします】

遠藤信久さん

ターテック・ドットコム・ジャパン株式会社
カントリーマネージャー

 

 

 

「DK30C2DPEP」は100WのUSB PDに対応したドッキングステーション。DisplayLinkチップを搭載し、ドライバのインストールによりDisplayPortとHDMIの両方で最大4K/60Hzのデュアルビデオ出力に対応します。また、DisplayPortを2つ利用することで最大5K/60Hzのビデオ出力もサポートし、ハイエンドのクリエイター業務にも最適。標準で外部ACアダプタが付属し、多くの周辺機器を同時接続しても安定的に電力を供給できます。

「DK30C2DPEP」([価格]5万600円)には、USB-CとUSB-A(3.2 Gen 1)のツーインワンケーブルが付属するため、共有デスク環境にも最適です。 [URL]https://www.startech.com/ja-jp/cards-adapters/dk30c2dpep