治郎吉商店の「請求書システム」で面倒な“手書き発行”にさようなら!|MacFan

Command+Eye

来たる「インボイス制度」にも素早く対応

治郎吉商店の「請求書システム」で面倒な“手書き発行”にさようなら!

文●栗原亮

Mac Fan独自の視点で、アップル周辺の最新ニュースや話題に切り込む!

フリーランスや個人事業主の中には、毎月多くの請求書や納品書などの作成業務に追われている人も多いだろう。この書類の発行や管理を大幅に効率化できるのが、治郎吉商店が販売するソフト「請求書システム」だ。2023年導入予定の「インボイス制度」にもいち早く対応している。

 

請求書システム

【開発】治郎吉商店
【価格】1ライセンス:2万2000円
【URL】http://www.jirokichi.co.jp/products/seikyusho-system

「請求書システム」の最新版「v5」は、MacかWindowsいずれか1台にインストール可能。2ライセンスの場合は3万3000円となる。複数ユーザで運用できるサーバクライアント版もあるので、中堅規模以上の業務にも対応可能だ。

 

 

やっぱり手書きは大変!

多くの企業において、外部の取引先と仕事を進める際に見積書や請求書、場合によっては納品書や領収書といった書類の発行が欠かせない。自分では請求書を作成しない従業員も多いが、働き方の多様化によって副業やフリーランスへ転身した場合には、これらの書類作成を自ら行う必要がある。

取引先が1つか2つといった場合は大きな問題はなくても、業務の幅を広げると途端に多くの書類を作成する必要があるため、事務コストは飛躍的に増大する。こうした手間を減らすためには、請求書などの書類を発行するソフトやサービスの導入がほぼ不可欠と言えるだろう。

今回紹介する「請求書システム」は、この請求書関連の書類作成・管理を効率化するためのデータベースソフトだ。販売元は会計ソフト「会計ジロウ」を提供している治郎吉商店で、開発環境に「4D(4th Dimension)」を採用し、macOSとウィンドウズの動作が可能となっている。

UI(ユーザインターフェイス)はシンプルだが、その機能は実務で請求書を発行する人のことをよく考えられている印象だ。最低限の入力で請求書などの必要書類を手早く作成できるだけでなく、郵送する場合に必要な送り状も簡単に複数のパターンで作れる。窓付き封筒を利用すれば、宛名などの印刷も必要ないため、作業時間が大幅に短縮できるのも大きな利点だろう。

インボイス制度の壁

そして、この請求書システムは2023年10月より導入が決まっている「インボイス制度」に対応しているのも大きなポイントだ。同制度の詳細は省略するが、法改正によって売上1000万円以下のフリーランス・個人事業主は「適格請求書(インボイス)」を発行できないため、営業上の不利益が発生する可能性があることが指摘されている。

実際にどのように運用されるかは、施行されてからでないとわからない部分もある。しかし、数年以内に消費税の課税事業者になることを考えているフリーランスや個人事業主は、インボイス制度に対応するシステムに今から慣れておくメリットは大きいはずだ。

さらにこの請求書システムは、各種の書類発行だけでなく、売上の履歴から事業の内容を分析できる機能もある。これによって、自分の事業が客観的にうまくいっているかを判断することもでき、経営センスを高めることにもつながるだろう。

「請求書システム」のここがイイネ!

❶請求書を手軽に作成できる

取引先や商品の情報を登録したら、項目と金額を選んでいくだけで請求書が簡単に作成できる。また、インボイス制度の登録番号や軽減税率対象の商品を区分表記した「適格請求書」にも対応している。

 

❷送り状も複数用意できる

送り状には複数の請求書や納品書などを同梱することもあるが、送り状の文面も複数パターン登録できる。「どの担当者に、どの送り状で、いつ送付したか」という情報が蓄積されることで、顧客管理データベースとしての価値が高まっていく。

 

❸売上の分析もグラフで確認

請求書を発行し続けていけば、売上を集計して取引先ごとの推移や全取引先の中で占める割合、昨対比などもグラフで表示できる。事業主はここから簡易的な経営分析を行い、事業の改善につなげることができる。

 

企画協力●株式会社治郎吉商店