野呂エイシロウの「ケチの美学」第47回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第47回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

とりあえずクラブハウス

  「野呂さん、『クラブハウス(Clubhouse)』やってます?」と何人にも聞かれたが、もちろんやっている。クラブハウス同様、ミクシーもフェイスブックも、ボクは登場後にすぐ使い始めた。

なぜなら「新しい」ということ自体に意味があるからである。1979年にソニーから初代ウォークマンが出たとき、すぐにでも欲しかった。でも、親は買ってくれなかった。「家が金持ちだったら良かったな」と思った。それからである。「なんでも早く手にいれよう」と思ったのは。

ホンダのインテグラ(INTEGRA)という車も、発売後すぐに買った。携帯電話が登場したときも、20万円以上払ってすぐに買った。もちろん、Macintoshもすぐに買った。

すると、周りから評価されるのである。「野呂さん、早い!」「もう持っているの?」といろいろな人に言われる。先日もエアポッズ・マックス(AirPods Max)を使っていたら、「すごいなぁ」と50人ぐらいに声をかけられた。

6万円ちょっとで購入したものを50人に評価されるということは、1回1300円ぐらいで褒められていることになる。ボクはそんなに褒められる人間ではないので、新製品を買っただけで褒められるのは、うれしい限り。M1チップを搭載したMacBookプロもすぐに買ったが、「野呂くんもう持っているんだ!」と映像編集のディレクターさんから何度も言われた。

そう、「新しいものを持っている」というのは、会話のきっかけにもなるのだ。

ボクは最新のアップルウォッチを身に付けているが、「心電図が記録できるって本当?」っと結構な人数に話しかけられて、その都度測定して見せたら、すごく喜ばれた。

とにかくすぐに使ってみることが大切だ。悩んでいる時間がもったいない。コロナ禍の影響で、今は非常にシンプルな生活になった。会食もないし、タクシーも使わない。洋服も買わない。そんな生活をしていたら、お金を使わなくなった。冒頭で触れたクラブハウスも無料だ。

だから、浮いたお金で新製品を買えるのが、ちょっと楽しい。というよりも、どんどん投資をしたほうがいい。もしかすると、今後不況が加速し、Macを買うお金が数年捻出できないかもしれない。でも、今のうちに新製品を購入しておけば、大切に使えば3年ぐらいは買い替えなくても大丈夫かもしれない。

買えるときに買っておけばいいのだ。あとは、新製品や新サービスに興味を持つ。だからボクは、ティックトック(TikTok)にも、「あつまれ どうぶつの森」にもチャレンジする。好奇心が続く限り、新しいものを追い求めるのだ。それが、若さを保つ秘訣である。

 

新SNS「Clubhouse」を絶賛研究中。ぜひフォローを!

 

 

EishiroNoro

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。