教育・医療・Biz iOS導入事例

世界有数の革新的な学校「Apple認定校」を目指せ!

文●牧野武文

Apple的目線で読み解く。教育の現場におけるアップル製品の導入事例をレポート。

「Apple Distinguished School(ADS)」はAppleが認定する革新的な教育機関だ。世界31カ国で515校のADSが、Appleのテクノロジーを活用しながら継続的なイノベーションに取り組んでいる。ADSになるメリット、そしてADSに認定されるにはどうすればいいのか、改めて整理してみよう。

 

 

アップルが認定する名門校制度

「ADS(Apple Distinguished School)」とは、アップル製品を活用して、先進的な学びに取り組んでいる教育機関を指す。アップルの教育関係者からなる専門チームが審査をし、条件を満たした幼稚園、小中高校が認定を受けられる。現在31カ国515校が認定済だ。

ADSとして認定された学校の取り組みは広く共有され、また各認定校のリーダー、専門家などからなるコミュニティに参加できる。先進的な取り組みをしている学校が、さらに高みを目指す機会を得られるようになる。

また、ADSの認定証やバナーの使用も可能となり、内に対しては意識をより高めることにつながり、外に対しては質の高い教育をしていることをアピールできるようになる。

参加条件は、なかなかハードルが高い。

①1人1台のMacまたはiPadを活用した教育プログラムが2年度以上実施されていること。②教職員がiPadまたはMacに習熟していること。具体的には、教職員の75%以上が、アップルが提供する「アップルティーチャー(Apple Teacher)」プログラムの修了認定を受けていること。③成果を文書化していること。教育プログラムの持続可能性を測定する調査を全校的に実施し、生徒に与えた効果を記録し文書化していること。④アップルプラットフォームを革新的に活用していること。教育カリキュラムにアップル製品が活用され、際立った活用がなされていること。

また、このような申請内容は、電子書籍作成ツール「iBooksオーサー(iBooks Author)」を使い、マルチタッチブックの形でまとめ、提出をして審査を受けなければならない。

どの条件もハードルは高いが、特に難しいのが②の「教職員の75%以上がアップルティーチャーになっていること」だろう。アップルティーチャーになるには、無料のオンラインレッスンを受ける必要がある。内容はアップル製品を使っている人にとっては基本的なことばかりで、決して難しくはない。iPadやMacにプリインストールされているiMovieやページズ、キーノート、ガレージバンドといったアプリの使い方が主になる。いずれも教育の現場で使うことを想定したレッスンになっているので、教職員にとっては学ぶところの多い内容だ。ワンレッスンは10分から15分程度。これが50レッスンほどある。

日本の教育ICTでは、少ない例外を除いて、教職員の中の数人がチームを作り、旗振り役となり進めているというのが一般的だ。アナログなベテラン教師陣の中で、若い推進チームが孤軍奮闘するという話をよく耳にする。ADSがアップルティーチャーの条件を付けているのは、もはやデジタルツールの利用が教育においては必須であるということを示しているのではないだろうか。

アップル製品は従来の手法を効率化する、従来のツールでは不可能だった授業を可能にするという2つの側面を持っている。すでに教授法を確立しているベテラン教職員であっても、アップル製品を活用して、授業を効率化することで、より深い学びにつながる時間を捻出できるようになる。教育ICTは、「推進チームにおまかせ」ではなく、教職員全員で取り組まなければならない課題なのだ。

 

学校は学びの場

現在のADSプログラムは「2019−2022」の3年間となっており、次回の募集期間はまだ公表されていないが、興味のある教職員の方は、ぜひ今から次の募集に向けて準備を始めてみていただきたい。

教育ICTの本質を理解している教職員にとっては、ツールとしてアップル製品を選択するのは常識と言っていいだろう。それは継続性の問題だ。アップル製品は、多少のデザインの変更はあっても、操作性や利用可能なアプリは変わらない。他製品は、メーカーによって、OSのバージョンによって、操作性や利用可能なアプリが変わっていく。それは学校現場で、操作スキルの再習得という、ムダな時間を費やすことになる。質の高い教育を目指すのであれば、継続性の高いツールを選ぶ必要がある。まずは、教育ICTのメインツールとしてiPadまたはMacを位置づけることを勧める。

また、アップルはADS認定校がどのような取り組みをしているかをアップルブックスに無料公開している。これを教職員の間で共有し、自校は何を目指すべきかを議論し、目標と理想を設定すること。そして、教職員の間にアップルティーチャーの認定を取得する輪を広げていくこと。最低でもこれだけの準備が必要になり、その準備には相応の時間がかかる。ここまでトライしてみて、学校としてADSの認定を得るかどうかは、それから判断しても遅くない。そこまでの準備は、決してムダにならない。学校は学びの場である。それは生徒だけでなく、教職員も学び続けるという意味だ。

 

日本のApple Distinguished Schoolをチェックしよう!

 

関西大学初等部[大阪府高槻市]
[URL]https://apple.co/2IMaqQG

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洗足学園小学校[神奈川県川崎市]
[URL]https://apple.co/2WeFpwG

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東京成徳大学中学校[東京都北区]
[URL]https://apple.co/2WbEYDp

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上越教育大学附属中学校[新潟県上越市]
[URL]https://apple.co/39R8tyi

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三田国際学園中学校・高等学校[東京都世田谷区]
[URL]https://apple.co/2TMJgPQ

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北鎌倉女子学園中学校・高等学校[神奈川県鎌倉市]
[URL]https://apple.co/3cYemfa

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近畿大学附属高等学校[大阪府東大阪市]
[URL]https://apple.co/38VwoLT

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大阪女学院大学[大阪府大阪市]
[URL]https://apple.co/2TQfc5Y

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