2019.04.15
iPadでイラスト・マンガを描くうえで、役に立つアプリはたくさん存在します。その中でも人気のアプリにはどんな違いがあるのでしょうか。マンガ家・鈴木みそ先生に講評していただきました！
私が評価します！
鈴木みそ
本誌連載「Xまでとどけ」作者。昨年10月にNYで開催されたiPad Pro発表イベントに参加。iPad Pro 12.9インチ（2018）とApple Pencilを愛用中。
マンガ家の愛用者も多数！
CLIP STUDIO PAINT
【開発】CELSYS,Inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞エンターテインメント
世界で400万人以上のユーザが利用するマンガ制作アプリ。多彩なペンやブラシ、トーンやコマ、背景素材など、マンガ・イラスト作成時に役立つ機能が盛りだくさん。サブスクリプション形式のアプリですが、6カ月間無料試用できるため、まずは体験して、その良さを判断しましょう。
ココが○
PC版の長いノウハウの蓄積によって、マンガを描くプロのツールとして完成されており、業界標準と言えます。
ココが☓
PC版は買い切りなのに、iOS版はサブスクリプションなので割高感アリ。細かく設定できるゆえ複雑。初心者にはハードか。
Apple Design Award受賞アプリ
Procreate
【開発】Savage Interactive
【価格】1200円
【URL】App Store＞エンターテインメント
iPadでイラストの王道アプリのひとつ。iPad ProとApple Pencilに最適化されており、高速で動作するため、すべての操作も快適。画期的なキャンバス解像度、136種類のブラシ、高度なレイヤーシステムなど、完成度の高さが魅力的です。1200円のアプリですが、その価値は十分あると言えます。
ココが○
操作がわかりやすく、描きやすい。初めての人でもいじくっているうちに書き方がわかるシンプルな作りです。
ココが☓
解像度の大きなイラストになると、使えるレイヤー数が少なくなってしまう。複数ページのマンガは不向きかも。
無料とは思えないクオリティ!
メディバンペイント for iPad
【開発】MediBang inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞エンターテインメント
1000種類以上のブラシ・トーンを誇る無料のペイントアプリです。コマ割り機能やマンガ用フォントが搭載されているなど、マンガ制作における便利機能を多数搭載。データはクラウド保存可能なため、さまざまなデバイスで作業可能です。
ココが○
Mac、iOSで同じメニュー・同じツールで描くことができ、ハードを選びません。ツールとして完成度も高いです。
ココが☓
ツールの並び方に独特の癖があって、少しとっつきにくいか。なんでもできるアプリは使いこなすまで大変です。
