2019.04.16
もっとわかるコトバで教えてよ!
Q iPhoneとMacを連係させて便利に使いたい!
A・iPhoneが登場した頃は、Macとの連係といえばiTunesを使ったデータの同期が主流でした。現在ではiCloudによるデータ連係をはじめ、(1)Handoffや(2)ユニバーサルクリップボードといったデバイス間の連係機能も充実してきました。そうそう、電話やSMSを頻繁に利用する人なら、(3)iPhoneセルラー通話や(4)SMS/MMS転送を設定しておくと、Macの前に居ながらにして電話やSMSの送受信ができて便利です。それから、「(5)連係カメラ」は、もう試しましたか? 「こんな機能があったらいいのにな」を実現した最新機能です。いずれの機能も、iPhoneとMac双方に同じApple IDでサインインすることで利用できます。
全部使ってる?いろいろな連係があるよ
(1)Handoff(ハンドオフ)
iOSデバイスとMac間の連係機能の1つで、一方のデバイスで行っている操作をもう一方のデバイスで引き継ぎます。たとえば、iPhoneで入力中のメールの続きをMacで引き継ぐといったことができます。ただし、サファリやメールなど、対応ソフトは限られます。
(2)ユニバーサルクリップボード
MacとiPhoneなどアップル製品間でコピー&ペーストを実現する機能。いずれかのデバイスでコピーしたテキストや画像などをほかのデバイスにペーストできます。ハンドオフを有効にしたデバイスで利用できます。
(3)iPhoneセルラー通話
iPhoneにかかってきた電話をMacで受けたり、MacからiPhoneの回線を使って電話をかけたりする機能。Macから発信するには、「フェイスタイム(FaceTime)」ソフトを使用します。
(4)SMS/MMS転送
iPhoneの電話回線で送受信するSMSやMMSのメッセージングサービスを、Macで利用する機能です。Macでは、「メッセージ」ソフトを使って送受信を行います。
(5)連係カメラ
MacからiPhoneのカメラを使って撮影する機能。iPhoneで撮影した内容はリアルタイムでMacに表示されます。利用には最新のOSが必要です。
【POINT】ハンドオフとiPhoneセルラー通話の設定
(1)Handoffを許可する
システム環境設定の[一般]パネルで、[このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可]にチェックを付けて、Handoffをオンにします。iOSでも同様に、[設定]の[一般]にある[Handoff]でHandoffをオンにします。
(2)iPhoneから操作を引き継ぐ
MacでHandoffの操作を引き継ぐには、Dockの左端に表示されるアイコンをクリックします。逆にiPhoneでMacの操作画面を引き継ぐには、Appスイッチャー画面を表示し、画面下部に表示されるアイコンをタップします。
(3)iPhoneセルラー通話を設定する
[設定]の[電話]を表示して[他のデバイスでの通話]をタップ、次の画面で[ほかのデバイスでの通話を許可]をオンにして、許可するデバイスを選択します。Mac側では、FaceTimeの環境設定で[iPhoneからの通話]にチェックを入れます。
(4)iPhoneセルラー通話を設定する
iPhoneに着信があるとMacにも着信通知が表示されます。Macから電話をかける場合はFaceTimeを使います。また、「連絡先」などに記載された電話番号の右側に表示される[▼]をクリックし、[iPhoneで(電話番号)に発信]を選んでもかけられます。