般若心経を学ぶ!「お経」アプリにチャレンジ|MacFan

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般若心経を学ぶ!「お経」アプリにチャレンジ

文●藤原鉄頭

ワタクシ藤原鉄頭が、幸せを追い求めて(それもアプリ頼みで)試行錯誤する日常を取り上げていきます。

 

 

いつかやってみたい

「いつかやってみたい」ことには、大きく分けて二種類ある。ひとつはケンタッキーフライドチキンを腹一杯食ってみたいとか、そういったささやかな願望で、もうひとつは宝くじで一等を当てたいとか宇宙旅行に行きたいといった夢物語に近いものである。

後者はノーチャンではないものの、実現は極めて困難で、自分の力だけではどうにもならないことが多い。一方、前者はやる気になれば実行可能である。ところが、往々にして人は「いつかやってみたい」ことになかなか手をつけない。慣れないことをやるのが億劫だとか、老後の楽しみが減ってしまう、あるいは結果が期待したほどじゃなかったら…、そんなマイナス思考が働くのかもしれない。

ワタクシの経験では、サラリーマン時代の給料日に同僚とケンタッキーフライドチキンをめちゃ食いしてみたことがあるが、思ったよりも早い段階で飽きてしまって、残さないようにするのが大変だった。このとき、ワタクシは達成感を味わうと同時に、大げさに言えば生きる楽しみをひとつなくしたのである。

だからと言って、「いつかやってみたい」ことを後回しにしていると、年齢とともに実行するのが難しい状況になってくる。人生は長いが、思うように生きられる時間は意外と短いのだ。もし今できる「いつかやってみたい」ことがあるなら、やるのはやっぱり「今でしょ」。それがワタクシの見解である。

 

お経を唱える 

というわけで、ワタクシの「いつかやってみたい」ことの中から、今回やってみたのは「般若心経」である。般若心経とは、中国の僧侶・玄奘三蔵がインドから持ち帰り、翻訳したといわれている仏教の経典。262文字で大乗仏教の「空(くう)」の思想が説かれている、いわゆるお経です。

仏教に詳しくないので、すべて受け売りだが、内容は釈迦の弟子であるシャーリプトラと観音菩薩の対話形式で、空の思想についての解説が行われている。この世にあるものすべては存在しない、と考える空の思想は、平易な言葉でも理解するのが難しいが、すべて漢字のお経となると、何を言ってるのかさっぱりわからない。

そもそもワタクシが般若心経に惹かれたのは、2000年代初頭にベストセラーとなった『声に出して読みたい日本語』(齋藤孝・著)のCDブックに収められた般若心経の読経がきっかけだ。

低く抑揚のない声で読み上げられるお経独特の響き、それも幾人もの声が重なり重低音サウンド化した合唱に魅惑された。特に般若心経の最後のくだり、悟りに至る真言(マントラ)と呼ばれる「羯諦羯諦(ぎゃーていぎゃーてい)波羅羯諦(はーらーぎゃーてい)波羅僧羯諦(はらそうぎゃーてい)」という箇所は、原典のサンスクリットの読みがそのまま生かされているため音が独特で、まるで呪文のような不思議な魅力がある。

以来、いつか般若心経を唱えてみたいと思っていたが、ちょうどいいアプリと出会えた。「般若心経365」は、般若心経を唱えることをメインにした仏教アプリ。仏教と聞くとハードルが高く感じるが、かわいいキャラクターと見やすい大きな文字でとっつきやすい。アプリがリードしてくれるガイド読経機能もあって、初心者でも気軽に始められる。

やってみると、最初は字を追うのに必死で息継ぎもできず呼吸困難に陥りそうだったが、回を重ねるうちに遅れずに唱えられるようになってきた。唱えている間は何も考えず、唱え終わると不思議と心が落ち着く。気分転換に最適、是非お試しあれ。

 

 

お読みいただきありがとうございました

 

 

般若心経365~アプリではじめるお経入門

【作成】yuichi oyama
【価格】無料
【場所】App Store>ライフスタイル

お経の中でも人気の高い般若心経。まったくの初心者でも、般若心経がすぐに唱えられるよう、僧侶である作者が経験を生かして作成した優しい入門アプリ。階級が上がっていく、カードを集めるといったゲーム要素もあって、般若心経と親しむことで、仏教全般に興味が湧くアプリだ。




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