2019.03.14
時代に埋もれた個性派廃盤プロダクト
「カッコいいものが作りたい。」とストレートに書くとバカ丸出しだが、やっぱり自分のデザインの根源は「カッコいいものが作りたい。」という漠然としながらも究極的な欲求に集約される。しかし、そもそもカッコよさとは何だろうか、いろいろな定義はあるだろうが、何かしら「力」のメタファーがそこに宿った状態だと僕は考える。
体力、知力、権力、魔力、包容力、等々、力にもさまざまあって、どの力に魅力を感じるかは人それぞれだが、小学生の男子は皆、単純で動物的であるが故に、体力のような直接的な力こそがすべてだと思い込んでしまう時期がある。カシオの「サイバーマックス」はそんな子どもたちの心的傾向を捉え時計というカタチにパッケージした玩具だ。